資源ごみの民間収集 [ごみ処理]
12月24日(木)
資源ごみの回収方法
久喜宮代衛生組合は、資源ごみ(布類、紙類)の民間収集を、市民参加検討委員会の「ごみ減量等審議会」で検討しています。
10月に続き、12月22日午前9時から同審議会が回刺されたので、傍聴させていただきました。
どこがやっても責任は行政
資源集団回収は、久喜市でも宮代町(両方で78団体)でもやっています。ほとんどが、回収業者に資源集団回収団体が依頼し、回収業者は売却益を、資源集団回収団体は、久喜宮代衛生組合から報償金(㌔あたり7円)を得る方式です。
先進自治体と比べてみると
久喜宮代管内では、申請した団体だけがこの方式でやっており、その他はいつも通り、資源ごみの日にだして行政の一般ごみとして回収してもらうものです。
久喜宮代衛生組合の審議会では、検討の資料として、100%を集団回収に移行させた先進自治体の事例を出して、検討を始めています。
先生ん自治体は、①神奈川県横浜市 ②埼玉県新座市 です。
横浜市は人口371万2170人(世帯数約163万)、新座市は人口16万3169人(世帯数約7万)、比べて久喜宮代は、人口18万7831人(世帯数7万6千)、実施率は久喜地区24.6%、宮代地区8.3%です。
資源回収団体に支払われる報償金は、横浜市で3円、新座市で4円、(久喜宮代は7円)ですが、資源ごみの市場価格が下がった場合には、行政が補てんするというところもあります。
報償金は、現行の7円も含め、これから検討するということで、経費節減が目的ではありません。
が、いずれの方法を取るにしても、市町村の処理責任は極めて重いということをまず、審議会、執行側で確認しています。だから、単なる効率化、経費削減が目的ではありません。
久喜宮代衛生組合管内では、どういう方法がいいのか、実施する市内を含めたきめ細かい検討が始まったことをお伝えします。
議員や、政党の中には、いきなり「現業職員を減らし、行政が削減効果だけをねらって民間になげだすのは悪い!責任放棄するのか」なんて言うひともでそうですが、時間をかけた審議の中で「ごみ処理の、時代に合ったありかた」を検討しているのですから、わけのわからない反対論や、選挙の公約のための論争などに、掲げないでほしいものだと思います。
速やかな移行
なお、横浜市では公共改修から資源集団回収までに3年、新座市では17年かけて移行したという報告がありました。区長会や自治会、社協、PTA団体など、色々な団体を巻き込まなければできません。じっくりと理解を広げていく必要があります。
しかし、審議会のメンバーからは、高齢化の進捗も含めて、いまあまり時間をかけて広げていくのは、かえって難しい。周知から実施まで速やかに進めてくことも検討したい、とのご意見がありました。
そうかもしれません。5年も10年もかけて、というのはかえって実施を困難にするかもしれません。高齢者世帯など決まった日に出せない世帯には、これまでと同じように、衛生組合が個別に回収する「ふれ合い回収」のしっかり対応すればいいわけで…。
私はこの審議会の検討の行方を毎回傍聴しながら、見ていきたいと思います。