10円自販機に思う [地域発]

12月7日(月)

10円自販機がおもしろい

大阪市福島区に、10円を投入すると飲料が出てくる「10円自販機」があり、購入者が絶えないそうです。1日2回商品を入れるも、間にあわず、次々(売り切れ)の赤ランプがともる。

何が出てくるかはお楽しみだそうです。というのも、この自販機を設置した社長、賞味期限まじかになってつぶされる運命の飲料を(もったいない精神で)安く買い取り、10円自販を実現している。

賞味期限ぎりぎりだって、大丈夫。なにしろ回転がいい。入れればその日のうちに売れてしまう。

缶ジュースや缶コーヒーの、扱いが悪くて凹んだもの、ペットボトルの期限ギリギリは、多分相当安い。回収してツブしてしまうのもお金がいる。益がないどころか、もったいなくて製造側としてはつらいもんです。

そこに目を付けたのが大阪人らしい。40回もボタンを押してまとめ買いする人も多いという。何が出てくるかはわからない。「あっ、それほしい。何番押したら出たん?」と、まるで宝くじ気分なのも楽しいのでしょう。

ここはパワースポット

10円自販機があるところが「パワースポット」になっているというのも大阪らしい。「にぎわい」はパワーになるもの。

売り切れボタン点灯続出では、遠くから来た人に悪いと、売値の何倍もする商品を入れることもあるという。ここが「ミソ」なんだと思う。

「地域に貢献」を最優先に、次に「廃棄物にしてしまう無駄コスト」を考えた場合、儲け度外視は当たり前。きっと、どこかで廻りまわって、この経営者には(いいもの)が舞い込んでくるでしょう。

大阪に住んだ5年間は、ずけずけと「それ、ナンボしたん?」とまず値段から聞いてくる近所の奥さんたちにしり込みした。できれば気取っていたい東京人としては「聞いてくるのはソコじゃないでしょ」といいたい。

しかし、大阪らしい話題があると、ほほーっと記事に目が行ってしまうのは、ほほえましい話題に弱い「寄る年波」のせいか。


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