自治体などのキャラ、ポスター [執行]
12月16日(水)
美濃加茂市観光協会のポスター
問題になったのは、美濃加茂市観光協会がスタンプラリーのために作成したアニメキャラクターのポスター。胸の谷間を強調した美少女がポッと顔を赤らめている画面。市の玄関口・美濃太田駅に張り出された。
美濃加茂市が舞台になっているアニメノベル「のうりん」に登場する萌えキャラ・女子高生らしい。
観光協会事務局が11月初め、公式ツイッターに投稿した時は問題なかった、という。ところが下旬になると、「セクハラ」「女性蔑視」「不必要に胸元を強調している」などの投稿が殺到し始めました。
自治体やある程度公の団体は、権力を持っているのでこういった(市民の不愉快)感情に無頓着な傾向があると思います。
駅などに貼りだしてから1か月もたったころから苦情が届くようになるのもわかる気がします。
タイムラグがあるのです。見た瞬間(なんとなく不愉快)(なんとなく不自然)と感じても、弱い立場に人がいきなり怒ったり、問題提起はできない。勇気を出して言ってみて無視されたり、クレーマー扱いされたらどうしよう、そう思いながら様子を見ている人が、実は潜在的に多くいるはずです。
自治体は柳の下のドジョウを
「ラキスタ」人気で全国区になったアニメの聖地「鷲宮神社」効果をめざそうと、自治体やそれに準じた団体は、アニメキャラに頼りたがる。子どもや若者の目を、とにかく引きたい。その思いが余って「行き過ぎ」や「過剰」になることもあるのでしょう。
苦情や問題提起が少ないうちは、「いや、わかってない頭の固い奴の戯言だ」と気にも留めないのが常だ。が、苦情が多くなってくると、とたんに「一部の方に不快な思いをさせて、大変申し訳なかった」とそろって頭を下げることになる。
苦情のうち、頭を下げて真摯に反省する事態は、それでもごくわずかではないだろうか。
多くの場合、「きわどくなければ目を引かないんだ」意見が多くを占め、女性や主婦層の小さな声は取り上げてもらえない。いや、女性の中にだって「別にいいんじゃない、ひとのことだから」と、取り合ってくれない人は多い。
アニメのモデル校となった美濃加茂農林高校の生徒は「ちょっと、高校のイメージと違うので・・」と戸惑っているという。
海女キャラのセクシー度
もう一つ、柳の下のドジョウをねらいたい自治体関係者の無頓着さが出たのが、三重県志摩市が舞台となったアニメの萌えキャラ「碧志摩(あおしま)メグ」のスタンプラリー・ポスター。そのセクシーさにはドギモを抜かれる。アダルトマンガ雑誌そのものだ。
志摩市は、観光PRにと、四日市市の制作会社に発注したのだという。
これには、海女を職業とした母親を持つ女性が「女性を蔑視した性的な描写だ」と問題提起し、撤回を求めた。のちに、300人の海女が(最初は恐る恐る、そのうち正々堂々と)署名を集め、市と市議会に提出した。
本当に不愉快です。人の目を引けばいいってもんじゃない。今、全国の自治体は、ごく少数だけど人気を博したゆるキャラ、アニメキャラにあやかろうと、何でもかんでも真似しようとする。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるヨ、というお偉いさんもいるのかもしれない。「ちょっとくらいきわどいのでなければダメなんだよ」と、わけしり顔で言う有識者まがいもいるかもしれない。こういった鈍感な意見をあつめて、柳の下のドジョウを狙っているうちは、自治体は浮かばれない。
身近にもいる。ある議員は、こういった問題が「女性をたたえているんだ」と勘違いしている。それでも自分が言ったりやったりしていることが(セクハラ)にあたるんだろうか,と、気にしながら「これ、セクハラ?」と聞きながら、やめない。
権力の大きい方が勝つ?
同じ根っこを持つものに、自民党・森喜朗さんの発言がある。昨日の新聞では国立競技場の設計・イメージ図に、「B案の方がいいな」と、自分の影響力に傾いてもらいたい風な発言をしたかと思いきや、続けて翌日には「A案はお墓みたいじゃーないか」とまたもや権力者発言。
権力者というもんは、無邪気でいいなー。無頓着でいいなー。
これで、もしB案に決まったなら、「なっ、オレの言ったとおりだろ。オレってセンスがあるんだよ。オレってビッグだろ」とますますふんぞり返るのか。
多くの人間がいる公の団体や、大物政治家が相手でも、「それ、違うよ」「私はそれ、不愉快です」と小さな声を出そう。小さな声でもまとまれば行動に移せる。わかってもらえるのに、相当な時間やタイムラグがあることも承知しながら…です。
農業委員選出も首長の権限 [国-地方]
12月15日(火)
農業委員は選挙を経て
農業委員会委員は、戦後長いこと選挙制度を取ってきました。もっとも、選挙になったことは少なく、事前に各地域から選ばれて人数がそろう。地域の農業者(農地を多く持つ人など)は、順番で名誉ある役割が回ってくるのを待つというのも、実は実態でしょう。
それでも、私が議員になって16年の間に1回選挙になった。候補者たちは知り合いの農家を回り、投票を促す〈選挙戦〉が繰り広げられた。当然落選する人が出るわけで、その中に勇気を持って出た女性もいた。
あまり、後味がよくなかったのでしょうか、選挙はそれ以後ない。
それでも、首長の任命という、制度そのものが変えられてしまうのはどうか。任命権者の首長の趣向やしがらみが出やすくなると危ぶむのは間違いでしょうか。いや、人間だから大いにあり得ると、私などは思ってしまう。
あまり顕著に、そういった権力を振りかざす首長だったら、有権者が首長そのものに選挙で「くび」を言い渡せばいいのだけれど、農業という分野ではいろいろとむずかしい。
壮大な土地利用ビジョンを持て
農業委員会は実に大きな権限を持つと同時に、宮代町という土地をどう活かしていくかの『ビジョン』を持たなくてはならない。毎月1回の「農業委員会」総会では〈農地の許認可〉だけでなく、毎回のように現状把握、将来設計などの研究を欠かせないでしょう。
そういう意味で大きな役割の方々でありますが、その割には宮代町の農業委員の報酬は安い。月1万円程度では全くダメだと思う。それなりの研究費が必要だ。これが大きな市だと、もっと高給をもらっている。
教育の自立
教育は、本来、政治からは自立、独立した場所に置かなければならない。戦争に子どもたちを借り出した反省と教訓から戦後ずっとそうしてきた。
しかし、教育委員会、教育長任命にも、今年4月からは首長の権限が強くなっている。
安倍首相は、よほど〈戦後レジーム〉が嫌いらしく,≪戦後レジームからの脱却≫をことあるたびに掲げ、戦後のいいところ=庶民からのボトムアップをぶち壊す気だ。
首長で、自分の考えを前に出さなくてもいい、なんて考える人は、まずいないでしょう。全部が全部、自分流を出して(改革)をやろうとするのは当然。それはそれでいいが、万人の知恵をくみ上げる仕組みになっていないと、いずれバランスが崩れてくる。
「総活躍時代」と、首長の権限強化、はだいぶ矛盾している。同時にやろうとしているところに強引さと、ある意味無邪気さが混在している。
軽減税率に加工品 [国会]
12月14日(月)
1兆円の税収減
自民党は、公明党の主張を取り入れ、食品の加工品まで軽減税率を導入するようだ。確かに、高齢者の方々など、食材を買って料理をするというより、惣菜やカップラーメンなど、調理をしないですぐ食べられるものを購入する傾向は強い。
高齢者や低所得者に配慮する公明党の主張はわかる。だけど、また選挙に行く年代を意識して軽減税率の幅を広げたのではと、かんぐってしまう。(売り場の現場はけっこう大変なんじゃないか。)
消費税の増はもちろん困ります。だけど、年1兆円にも上る税収減の見通しが立たないまま、来年の参議院選のことばかり考えた決め方に、(これでいいのか)との思いはある。うっかりしていると、次なる負担増がやってくるのではないかという心配です。
軽減税率導入を検討する中で、政府・与党が確保した財源は、医療・介護などの自己負担額を設ける低所得者対策「総合合算制度」の導入を先送りして得る4000億円のみだった。
今回の軽減例立案で、1兆円の財源確保という事態になって、さて、どうする?
たとえば、たばこ1本で3円引き上げる案とか出ているといいます。健康上悪くはないように感じますが、そう簡単にいかない。1本3円の値上げは喫煙者にはけっこうな負担増。たばこの購入量は相当減るでしょう。
そうすると、葉タバコ生産農家を直撃する。これはこれで、選挙にいい影響が出ない。
さて、さて、悩ましい。消費税が5%から8%に上がった時に味わった(お財布の目減り感)は、けっこう厳しかった。3780円のものを買ってもレジでは、4000円を超えてしまう。
だけど、小刻みにあげていく税も、解決策を生み出していくとは思えない・・し。
人件費、合併前のまま [議会]
12月11日(金)
市議の人件費は減らない
12月9日の新聞記事。2005年に合併した春日部市の市議人件費が、合併特例を経て4割議員が減った後も、合併前と同じ3億5600万円のままだと報じています。
合併前と本年度の議員人件費を比較すると、本年度の方が400万円多いという。
なぜ、減らないかというと、議員特権の「地方議員年金」が2011年廃止された。ですが、すでに年金を受け取っているOB議員、廃止前に掛け金を支払っていた現役議員への支払いに自治体の公費が当てられているから。
この公費負担が重く、春日部市の場合、議員人件費の3分の1にあたる1億1千万円が議員数が減った分の削減効果をゼロにしているというのです。
人件費削減を意識して、その分の削減努力をしてきたかというと、春日部市に限らず、どこもそんな努力はしていない。
春日部市の議員報酬は月給45万円、期末手当などを入れると年収は800万円にもなろう。これにプラスして政務活動費(政務調査費)が支給される。
春日部市は、本年度から月5万円になった。結果、年間収入は増額になっているという。議員には言い分があろう。人口規模ではもっと少ない草加市議会では、月給のほかに受け取れる政務活動費が春日部市よりずっと多い。春日部市は少ない金額でずっと我慢してきたから、この辺で上げてもらわないと、活動できないよ…。
どこの議員も同じようなことを言う。私もよく聞く話なのです。
職員人件費も下がらない
人件費削減などと言ってもなかなか削減できないのは事実です。職員人件費だって実は同じ。
10年ばかり自治体会計を苦しめた職員の退職金のための公費負担が、やっと一息ついたら、今度は共済費(公務員の医療保険、年金を税金で負担する分)の負担割合が上がってきているのであるから・・・。
指定管理者の議決に賛成3人 [議会]
12月9日(水)
「あたらしい村」の指定管理者否決!!
議会最終日。提出議案は少なかったのですが、注目は指定管理者の指定更新5本。
来年3月31日で指定期限が切れ、あらたに更新を迎える公共施設は、〇ひまわりの家・すだちの家、〇陽だまりサロン、〇公設宮代福祉医療センター「六花」、〇宮代町立図書館、〇新しい村の5施設です。
指定管理者制度: 町直営から民間の柔軟な運営力を活用した公共施設。しかし、行政の手を離れても行政のコントロール下に無ければならない。そのためのチェックをし、指定、指定の更新には議会の議決が必要です。
4つの施設の評価は、まずまずと言ったところで指定の更新はすんなり可決されました。
が、「新しい村」の指定管理には、多くの議員が「no!」
予想はある程度ありましたが、「あたらしい村」の指定管理者候補・(株)新しい村が賛成3:反対10という大差で否決されたのにはびっくり。
なぜ、9月に指定管理を受けるための申請書に不備があって、来年3月31日をもってその権利を執行した、(株)新しい村が、特命指定で来年4月から11月までの指定を受けられるのか?!
誰でもできる申請書の記載項目が白紙だった、社長印(代表印)が押されていない、など初歩の作業をせずに提出した書類。指定管理申請をする意思がなかったと、普通なら受け取られる。
しかし、来年3月で指定期間が失効となる(株)新しい村が町の特命指定で≪復活≫しているということに、町民は納得できるだろうか。議員の多くは、そこを到底容認できず、否決となった。世間の常識で言ったら当然でしょう。
今、求められているのは、行政の「良心」、行政が当然持つべきコンプライアンス、なのです。
新しい村は、「農のあるまちづくり」構想の拠点です。政策を具現化するベースです。こういった町民も思い入れの深い施設の運営には、何より透明性が求められます。その肝心かなめの透明性がないというのを、執行(いや、町長は)わかっていない。
賛成議員:飯山 石井 金子
反対議員:小河原、関、合川、島村、田島、伊草、中野、丸籐、山下、加納 でした。
指定管理制度という重い行政処分制度の中で、指定する機関の長が、指定を受ける団体に頻繁に出向いて行って人事に介入する・・・。こういった行動に拒否反応がおこっていることを、長たるものがわかっていない。透明性を確保できない一つの要因です。
業務委託に変えただけ?
否決で内容の洗い直しをするのか・・・。
少し、気になる。指定管理が否決された。だから、指定管理を「業務委託」に切り替えて、同じところにやってもらう...。といったような気がした。議会閉会間際の時間帯で・・・。
また新たなバラマキ [選挙]
12月8日(火)
低年金者1250万人に3万円ずつ
まず、国の話です。政府は、年金の低い生活者(高齢者と障がい者)を対象に、一人当たり3万円を給付することを前向きに検討しているという。これまでも、選挙前の対策としてたびたびバラマキがありましたが、今回も来年夏に迫った参議院選(もしかしたら衆参両方)の得票数を意識したのは、見え見え。
言い方はいろいろある。アベノミクスの成果が出たから、いや、出なくとも高齢者や障害者には生活費を配慮すべき、と。
だけど、これまでのバラマキ交付金がそうだったように、理由はどうでもいい、とにかく有権者の心証を良くしておくことが目的です。
またまた緊急対策費
政府が打ち出す大型補正予算「緊急・・・」というやつは毎年のようにあります。これってクセモノです。全て「点数稼ぎ」のためだから、費用対効果などは気にしない。その後の検証などやったことはない。下手にやったら「効果なかった」ことが歴然とするから。
今回の緊急対策(別名・選挙対策)費は、≪1億総活躍社会の実現≫という新たなカテゴリーの中で、「年金引きあげの恩恵が及びにくい年金生活者に、差し上げます」というもの。公的年金受給者約4000万人のうち、1250万人が対象となるという。
年金0円~80万円の65歳以上の低所得世帯約600万人、年金80万円~155万円の65歳以上の低所得者約500万人、それと障がい・遺族基礎年金受給者(65歳未満)の受給者約150万人=1250万人、という内訳です。
これまでの最高
ひとり3万円というのはこれまでの最高。今年度(昨年末の補正だったが今年度の執行にずれ込んだ)プレミアム商品券も、結果的にこれまでの最高となったが、これも選挙対策になるならと、大盤振る舞いだった。2014年度予算で計上されたプレミアム付き商品券などに充てられた地域活性化緊急交付金は約1590億万円でしたが、今回の一人3万円が実施されれば、その倍の予算がばらまかれる。
政府は、緩急、大小おりまぜていろんな交付金をばらまいている。
ちなみに前年1万円だった子育て世代臨時給付金は3000円(年間)に減った。
こういった緊急の交付金は、自治体が実施するための事務費も別に交付される。交付金+事務費を決められたら最後、地方自治体は(ありがたく)粛々と作業をこなしていかなければならない。
税金の使い方として適正かどうかなんて、所詮考えても無駄。国会で「多数決」で決まっているんだし、その採決要員である国会議員を、われわれ国民はえらんでしまっているわけだから。
町の中も街宣合戦
この頃は、「不用品を回収します」だか「家電店オープン」だか「〇〇実現党」だか「合併の行方」だか「エアコン設置に頑張ります」だか「こちらは灯油販売」だか・・・わからない。、町の中は街宣カーでごったごただ。
なにやらスピーカーから聞こえてくると、つい耳をかたむけてしまう。(ん?灯油・?)(ん?合併の宣伝カー?)
昨日は、「合併の行方は、12月10日の新聞折り込みでわかります。ぜひご覧ください」の喧伝と、「こちらは日本共産党。学校にエアコンを。財源はあります。町は10億円も財政調整基金をため込んでいます。町長もエアコンを望んでいます」と。この2つの喧伝が目立った。
国もそうだが、地方も、選挙を意識した喧伝は、日中家にいる高齢者世代がターゲットだ。若年層は選挙にあまり関心がない。家の中にいる高齢者世代を不安にしたり、給付金で持ち上げたりは、一定の効果はありそうだ。選挙ってのは、そういう戦略は抜きにできない。それは仕方ないといえば言えるけど・・・。
私は、お金はないけど、上から目線の〈めぐんでやる〉に、嫌悪感がある。(生活困窮者にはお金をあげます)という財源、それは政治家のポケットマネーではない。国民が納めた税金をばらまいているだけだ。
10円自販機に思う [地域発]
12月7日(月)
10円自販機がおもしろい
大阪市福島区に、10円を投入すると飲料が出てくる「10円自販機」があり、購入者が絶えないそうです。1日2回商品を入れるも、間にあわず、次々(売り切れ)の赤ランプがともる。
何が出てくるかはお楽しみだそうです。というのも、この自販機を設置した社長、賞味期限まじかになってつぶされる運命の飲料を(もったいない精神で)安く買い取り、10円自販を実現している。
賞味期限ぎりぎりだって、大丈夫。なにしろ回転がいい。入れればその日のうちに売れてしまう。
缶ジュースや缶コーヒーの、扱いが悪くて凹んだもの、ペットボトルの期限ギリギリは、多分相当安い。回収してツブしてしまうのもお金がいる。益がないどころか、もったいなくて製造側としてはつらいもんです。
そこに目を付けたのが大阪人らしい。40回もボタンを押してまとめ買いする人も多いという。何が出てくるかはわからない。「あっ、それほしい。何番押したら出たん?」と、まるで宝くじ気分なのも楽しいのでしょう。
ここはパワースポット
10円自販機があるところが「パワースポット」になっているというのも大阪らしい。「にぎわい」はパワーになるもの。
売り切れボタン点灯続出では、遠くから来た人に悪いと、売値の何倍もする商品を入れることもあるという。ここが「ミソ」なんだと思う。
「地域に貢献」を最優先に、次に「廃棄物にしてしまう無駄コスト」を考えた場合、儲け度外視は当たり前。きっと、どこかで廻りまわって、この経営者には(いいもの)が舞い込んでくるでしょう。
大阪に住んだ5年間は、ずけずけと「それ、ナンボしたん?」とまず値段から聞いてくる近所の奥さんたちにしり込みした。できれば気取っていたい東京人としては「聞いてくるのはソコじゃないでしょ」といいたい。
しかし、大阪らしい話題があると、ほほーっと記事に目が行ってしまうのは、ほほえましい話題に弱い「寄る年波」のせいか。
70年代は人口抑制
12月4日(金)
合計特殊出生率4.54だった時代
合計特殊出生率とは一人の女性が一生に産む子供の平均数。
私は団塊の世代の最後にくっついているが、1947年から1949年のベビーブームの頃、出生率は4,54。一組の夫婦が4,5人の子どもを持つ時代だった。
戦争で減った若い世代、労働世代の減少といった世相には、小難しい論理などいらなかったのでしょう。ただ、ただ素朴に民族の危機を感じた、というのは間違ってないと思う。それは人間本来の自衛本能だ。
人口減少の歯車が回り出したのは、1970年代。12月3日付けの東京新聞「老いるショック」の中の記事にある。
人口を抑制しだしたのだ。75年には、出生率が1.91と、2人を割り込んだけど当時は増え続ける人口の抑制がテーマだったから気にもならない。おりしも中国では「産児制限」「一人っ子政策」へ移行していくところだった。
1965年の「ひのえうま」の年は1.58と落ち込んだ。気性の激しい女が生まれたら大変だよ、との迷信から世の中は極端な反応をしたわけで、当時は「これが当然だよね」ってな顔で話されていた。
ほかにも、世界が「石油ショック」から資源の枯渇を危惧し、これ以上人間が増え、限られた資源を使い急ぎすると大変なことになる、という風潮が広まっていた。高度成長に石油エネルギーの獲得は、命を削るテーマだった。
74年の政府の人口問題審議会は「静止人口を目指して」が標題。家族計画の必要性を訴えていたわけです。
それでも、発展途上国は、民族の発展成長の中にあった。貧困がさらに食糧事情を厳しくし、裕福な国は札束で頬を叩いて買って行った。しわ寄せは貧しい発展途上国に影響を与えたが、人口は増えていった。感染症、エイズ、貧困などの無教育という問題はあったが、生きていく上の自然の摂理にかなっていた。老いを支える世代のバランスは保っていく当たり前のセオリーの中にあった。
新聞は「オイルショック」の頃,エネルギーの枯渇ばかりを考え、「老いるショック」を考えなかった、と言いたげな、絶妙なタイトル。
笑ってばかりいられない。日本人は、扇情的な言葉に煽られると、本当にもろい。
かつてのエネルギーの枯渇問題も、今の高齢化社会の問題も、心の底に今の生活を維持したい、とか、今後の自分の生活のためにどこを頼ったらいいか、と言った潜在的な「あなたまかせ」の姿勢から来ていないだろうか。
政府にしたって、身近では市町村行政にしたって、≪あの時のあの政策は(実は間違っていました。ごめんなさい≫とは絶対言わない。もちろん,言ってみたところで仕方ない。生きている時間をなるべく自分らしく生きることに、力と想像力を働かせた方がよさそうです。全て自己責任において。
昨日、ある人とそんな話をした。「75を過ぎて、テレビを観て、適当に運動で来て、機嫌よく暮らせたらそれで十分。隣の芝生が青く茂っている、なんて思わないでいいのさ」と。こういう人は、笑顔が多い。
耳をふさぎたくなった [議会]
12月2日(水)
耳をふさぐ
思い通りに行かないことはあります。
一般質問3日目。今日の一般質問においての、ある議員の質問は、「思い通りに行かなくても、何としても思いを遂げる」思いに溢れていて、執念にも似た扇情的な言葉が次々飛び出した。これに、いささかやられてしまいました。具合が悪くなりそうだったので、両耳に指を入れて聞こえないようにしました。
東洋大学・根本教授はこう言ってる
宮代町が、東洋大学・根本チームのPPP研究チームによる「公共施設白書」「マネジメント」を活用し、宮代町公共施設マネジメント計画をつくったのはご承知の通り。あらたな公共施設構想を構築、財政の健全化も含めて検討課題。
昨日、杉戸町との合併を切望する議員の質問のなかに、根本教授の宮代町に対する発言が多く引用された。だけど、これはごく一部の〈切り取り〉の言葉であったと思う。
〈切り取られ〉ちゃー、根本先生、気を悪くするよ。私は根本先生や、菅原先性(宮代町分析のリーダーだった)を尊敬していますからね。
第一、質問議員は、東洋大学PPP研究会、報告会に行ったことあるのか。私はある。何回も何回も。この研究会に登録しているので定期的にMLで学習会のお知らせが入る。も今月の予定は承知している。たまには職員を誘ったりしてもいる(なしのつぶてだが)
根本教授の講演や、プレゼンで、宮代町のことが出てくるのは、いわば当たり前。研究課題なんだもの。宮代町、習志野市、神奈川県秦野市などは、根本教授のPPP研究グループと連携して、先進的な「公共施設の現状把握、将来の姿、対応策」などに取り組んだ。つまり、問題がこれほど顕著に表れる前に、大学の先進研究グループと組んだのである。その〈成果物〉が「公共施設マネジメント計画」なのです。
これは、近隣自治体の(意欲的に学習している)議員なら注目すべきことでありました。
ご承知かと思いますが、大学でも自治体政策や、自治体の財政、自治体の持つ(もてあます)公共施設などに取り組むことは、かなり注目を浴びる研究でありトレンドであり、先方のメリットもめっぽう多い。
自治体は、いかに優秀な大学研究チームと組むか、選択眼が問われているといってもいい。こそ行くと、宮代町の公学連携は悪くなかった。(と、先見性のある議員なら言っている)。事業費153万円は相当安い。なぜなら↓
大学の研究チームは、委託された自治体のリサーチ、研究結果はあらゆるところで活用しますよ。それがゼミであったり、公の検討委員会であったり・・。こういうところで、宮代町や習志野市、秦野市の事例が出るのは、むしろ問題提起できる自治体として誇るべきなんです。
くりかえしますが、何度も何度も東洋大学PPPチームの研究発表、などの場に出ている私(や先進的な議員仲間)は、「「もっと出してよ、宮代町の事例」と言いたいところだ。(出すからには正確に)(出すからには他の自治体にもあり得る近未来の問題点も提起して)とは思いながら・・・ですがね。
腐った町・宮代町
ところが、今日の質問で出てきた宮代町は、実際根本チームに参加したわけでもなく、私のように10回近くもご一緒したわけでもない、どこかから探してきた〈切り取り〉であった。
扇情的な文章や、不安をあおる文章の〈切り取り〉を繋ぐのなら、かなり不安をあおるキャッチフレーズはできあがるでしょう。
こんなこと書くと、また、加納は「メイヨキソン」だと責められるかもしれない。しかし、≪切り取り≫フレーズほど無責任な言葉はない、とあえて言いたい。
聞いていて(つらいなー)、そう思った。「この町は財政的に、もうどん底なのに、何もしない。腐っているまちだ」「合併しかないんです」のところで、耳にきつく人差し指を押し込んだ。まわりの声が聞こえなくなった。(すこし、こうしていさせて)
私は、絶対に合併を否定してもいない。それも手法の中には「アリ」だ。しかし、何が何でもできるもんでもない。
傍聴者の中にも疑問はある
傍聴者は、すべて質問議員の味方で、いや、それ以上の切望や監視目的をもって議場に来ているのだと思います。思っていました。
しかし、そうでもなかった。ある日、傍聴に来ていた人は、電話で「あの人の質問しか付き合わなかった。加納さんの意見はどう? 一度話してみたい」と言ってきた人がいた。「ぜひ、いろんな話をしましょう」と会う約束した。
少なくとも、傍聴者の中にも、他の意見も聞きたいという人がいた! 不思議なようで、少しうれしい。
それにしても、劇場型選挙をもくろむのか、扇情的な表現が多すぎる。ある党なんか、「ごみ減量等審議会」を傍聴したこともないのに、4年前には、「弱者いじめの有料ゴミ袋反対」をぶち上げて、けっこう票を稼いだ。あれはね、住民も含めた審議会で決めたわけだし、そこんところ斟酌してもよかった。「指定袋を撤回させる」が公約だったけど、それはいつの間にか消えた。
人生は、アディショナルタイムで決める
そんな鬱々とした1日を締めくくるに、十分だったサッカーチャンピオンシップ。後半46分アディショナルタイムに入っていた。ゴール付近のこぼれ球に、繰り返し繰り返し、くらいついた。土壇場で試合をひっくり返した。
だからサッカー、いいね! 人生はロスタイム(つまりアディショナルに残されたわずかな時間で)ひっくりかえせるのだ、というのが気に入った!
ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、どっちのサポーターでもない。だけど、どっちもアグレッシブでかっこよかった、特に後半は。人生はロスタイムで決められるのさ!
テレビっこの私は、こんな単純なことから、気持ちを切り替えた。
早くも選挙を意識 [議会]
12月2日(水)
選挙を意識?
あいかわらず、傍聴者が少ない宮代町議会ではありますが、それでも支援者と思しき人たちが見守る中で一般質問をする議員もいる。まァ、最近は、傍聴者を集める人と、そんなことはどうでもいい人とに分かれている感じですが・・・。
それでも、昨日は、応援者が(わが地域から出ている議員)の登壇を拍手で盛り上げた。(これは傍聴規則違反です)
来年2月に迫った選挙モードに入っているな、と思いました。あとは共産党さんの質問のところで、ひとが増える。そしてお目当ての議員の質問が終わると、さぁーっと水が引くように傍聴席に人がいなくなる。
昨日最後の質問者は私でありました。そして誰もいなくなった・・状態でした・・。
「加納さん、きょうは来るの?応援団」と休憩で言われた。「手もちのかねがないんで頼めなったですよ」と言っておきました。いつも冗談で「時間給500円で傍聴を頼むんですよ。そんでなきゃ、私などの応援、来るもんですか」と。
半分ホントです。お金は払いませんが、「ご都合がついたら来てくれませんか」と頼むのですよ、私の場合。「おー、いいよ、行くよ」と言って10人も来てくれると、そりゃー、うれしい。
だけどしょせん傍聴者というのは、ごひいきの議員の時だけ集まるもんです。他の議員の質問や見解も聞き、執行の答弁も聞き比べるというわけじゃない。単なる「にぎやかし」というといいすぎでしょうか。だけど、それは、傍聴の方も当方も百も承知なのです。
「議会だより」の傍聴記を書いてくれる人を探すのはけっこう大変です。「加納さんの時、いっぱい来てたじゃない。誰か書いてくれないかな」と編集委員に頼まれた。だけど、無理です。うちの応援団には「ダメだよ、加納さんの質問しか聞いてないもん。ただの応援団だもん。全部を知っているわけじゃない」とことわられるのがオチ。そりゃーそうだ、これが正直なところでしょ。
それに、この頼りない議員(わたしのこと)は、地元のこれをやってくれ、とか、この問題を取り上げてくれ、なんてたのまれたことない 影の薄い議員ですからね。
さて、今日の一般質問も、多分、応援団が後ろに控えている議員の質問があるのでは・・と当方は、やや野次馬的。
投かんやめろ!
一昨日、以下の内容のメールをいただいた。
「加納様 依頼も許可もした覚えがない「視点」が、当方の郵便受けに投かんされていて、非常に迷惑しています。住所をお教えすれば投かんをやめますか」
私「加納です。はい、住所がわかれば、そく投函をやめます。どうか、教えてください」
「加納様 ご返信ありがとうございます。住所は〇〇ー△△ー◇◇です。部屋番号は申し上げられません。許可のあった部屋だけ投函してください」
この方は親切な人だ。
いきなり「くだらない会報入れるのやめろ!今度入れたらただじゃおかないからな」という電話もある。「どこのどなたですか。わかれば入れません」というと「教えるもんか。自分で考えろ!!」という。無理です、そんなの。
世の中には、いじられキャラと、そうでもない人がいる。私は、どうもフラストレーションのはけ口のいじられキャラのようです。