久喜宮代衛生組合「DHM」菌床視察 [ごみ行政]

10月31日(土)

昨日は、久しぶりに久喜宮代衛生組合の生ごみ処理「DHM」を視察研修しました。これまで何度も見学、研修しています。昨日は、東京西部5市ごみ問題研究会の方々との研修です。

今のところ、これが一番

東京23区、その他西部の自治体のごみ処理にながくかかわってきた環境ジャーナリスト・青木さんとはもう10年の付き合いになりますか・・・。

この20年というもの、焼却量(有害ガス発生)を減らし、細分別による資源化を目指してきたのは同じだったと思います。

20年前、久喜宮代衛生組合が全国に先駆けダイオキシンを測定、公表したころ、東京西部では、柳泉園(ゴミ処理施設)でも、混合焼却による焼却炉の劣化、老朽化問題、そこから発生する公害問題に取り組新たなごみ処理への転換がなかなかうまく進みません。

台所ごみを焼却ごみから切り離すという手法も、浮上するも実践、実証にいたっていません。

昨日いらした視察団の中には、これまで2,3回お会いしている人もいれば、はじめての人もいるといった状況です。

中心になって取りまとめている青木さんは、東日本大震災以後、福島県の指定ゴミ(高濃度放射能)の焼却炉問題、爆発事故、用地に係る訴訟問題、全国で焼却することになったがれきゴミなどに、集中してきたこともあり、生ごみ処理施設の視察も久しぶりだったようだ。(この間、震災にまつわる問題は雑誌で発表、あるいは数冊の著書も発行している)

家庭ごみの未来を模索する彼らが、アレコレ研究している生ごみ処理ですが、シンプルにして取り組みやすいという意味で「今のところ、これが一番」という評価は、久喜宮代衛生組合が、たくさんの視察を受け入れ続けているのを見てもわかります。

臭いはあるも悪臭ではない

HDM方式は、無臭というわけではありません。しかし、周辺住宅から苦情が出るということもありません。実際、昨日も菌床(生ごみを毎日投入するところ)では、軽い発酵臭はあるものの不快ではありません。

お話を伺い、DVDで概要を見、菌床を視察し、また会議室に戻って質疑、とたっぷり2時間を組合職員にお付き合いいただいた。こういう風に長いことごみ問題、環境問題をやっている人たちの視察は、長いし、少々くどい、もう、3,4回来ているのに、メンバーが多少入れ替わるから時間いっぱい質問を続けるので、さぞ、職員さん、お疲れでしょう。すみません[もうやだ~(悲しい顔)]

この後、近くの蕎麦屋さんで、感想や意見を交換し(これがまた長い。12時過ぎに入って、2時半まで喧々諤々)、タクシーに分乗し、久喜駅へ。午後4時には、最新情報で気になる中浦和の民間施設で始めた生ごみ処理を見るというスケジュール。

500円の資料?

当日、参加者に配られた資料は、加納が5年前に作成した「久喜宮代の取り組みと歩み」[DHMにたどり着くまでの経緯」でした。

「今日は、加納さんの資料も一緒に見て、やっていきます」と、世話人が言うその資料の裏表紙に〝500円”と書いてある。びっくりしましたが、これは、つまり当日の参加費という意味です。いろんな段取り、連絡などをする事務局費ということらしい。まさかそんなこと思う人はいないと思いますが、加納作成の資料が500円で売られていた[たらーっ(汗)]という情報でも流れたらまずいので、念のためお伝えしました。

約5年前(だったか)の晩秋、西東京市のあるところで、講演した時のけっこう長いものが「ごみ問題5市研究会」のPCに残っていたんでしょう。ちなみに、自分で書いたものを、昨日は参加費として、私も買いました。[わーい(嬉しい顔)]

で、私は、夕方からの中浦和の「最前線生ごみ処理」研修には加わりませんでした。10月26日に、うっかりミスで「国×地方」研究会(国会議員会館)を見逃してしまった私は(今、猛反省中で)自分のやることの優先度をしっかり決めながら1日を過ごすことを肝に命じていますから、無理、ムラ、むちゃ、の仕事を入れません。

※大変、実用的ですぐれた「HDM」生ごみ処理も、実は〝、風前のともしび”かもしれない、というのは、参加者たちの関心を誘いました。

あたらしく久喜市がつくる焼却炉は、ガス化溶融炉の可能性もある。これは生ごみもプラごみも混合して燃やすもの。目指すべき姿も、今後揺れ動いて来ようというもの。しかも、宮代町は、久喜市に委託して処理する。行政的に「対」の関係性はなくなる。


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