マイナンバーカードじっくり考えて [マイナンバー制度]

10月29日(木)

個人番号カードの申請

マイナンバー制度。通知カードの発送はあいかわらず遅れています。まァ、11月いっぱい待っても届かないときは当該自治体に届け出ることとなっていますから、まだ1か月ほど猶予はあります。しかし、10月5日から一斉に配達されるイメージを持っていた国民は多く、「なぜ、こんなに遅れるのだ」といった声はよく聞きます。

どこで、みたか忘れたけど、身近に、「通知カードが届いたら早く「個人番号カード」(マイナンバーカード)を申請しましょう」、という印刷物を見て、少し心配になった。そんなに急がないで、といいたい。もちろん、私はマイナンバー制度自体をいぶかしく思っている人間なので、個人番号は申請しないつもりです。

だから、みなさんも「申請しないで」など差し出がましく言うつもりはありません。でも、あわてて申請しないで、じっくり考えてからでもいいんじゃないですか、くらいは申し上げたい。

メリットって何?

マイナンバー制度は、行政間のやり取りの効率化という意味で、効果が期待できる。いわく「隠し財産があぶりだせる」「生活保護受給の不正が防げる」など。どれも行政のメリットであり、国民のメリットではない。

「いや、再来年からマイポータルといって、自分の情報がどこで使われているか自分で確かめることができる」とか「行政手続きがオンラインでできる」などというけど、それはメリットでもなんでもない。自分の情報を自分でコントロールできない、どこに飛んで行ってしまうかわからない自己情報なんてあってはならない。

いまどき、銀行や量販店、デパート、図書カード、何枚も何十枚もカードはある。これらは一つ一つ用途が違うから情報が仮に洩れても範囲は限られている。

マイナンバーカードは1枚あれば,ICチップに格納された情報が一気につながってしまうのだ。

総務相は、民間活用などはこれから決まってくるので、不透明といっています。個人番号カードをつくるメリットが不透明の今、急いで作る必要があるでしょうか?

特に、高齢者が、急いで作ることに不安があります。今つくると無料で作れる、これ1枚で本人確認ができる、という一見便利の裏に、個人情報の流出、なりすましなどの被害がついてきそうです。

「みんなで作れば怖くない」「あの人もつくったから、自分も申請しよう」などと、広がるのも高齢者仲間に多いという。ここは、じっくりでいいではないですか。


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