パートさんが社長? [農のあるまちづくり]

10月21日(水)

昨日、午後4時半から始まった議会「全員協議会」は7時に終わった。

ほとんどのやり取りは、3、(株)新しい村の社長人事。に、ついて

質問には、すべて町長が答えた。

7月に入ったパート従業員が社長!?

「10月13日の株主総会で、立石氏が社長に就任しました」という報告。

そこから、次々に出される質問に、ほとんど町長が答える。それは、そうでしょう。2年前の社長人事から、どっぷりとつかりこんでしまった宮代町町長。町長しか時系列で答えられる人はいないのだから。

2013年3月に1人目の代表取締役に生産者の中野氏を起用して以来、元町長の榊原氏、元町議で生産者の木村氏と短期間で代わり、辞任するたびに社長ポストの空いた椅子を埋めるために奔走した宮代町町長。

7月にまたトラブルがあって木村社長がやめた。町長は「私が社長を兼任する」と、全員協議会で発表した。「私は、指定する機関の長(町長)が、指定される団体の長を兼ねるのは、指定管理者制度から言っておかしい」といった。

この時、行政側は「法的、しくみ的に間違ってはいない」とはねつけた。しかし、直後から社長さがしを始めたらしいという情報。(議会には、「私が社長兼任」と報告したまま)

ここ1か月半というのは、新しい村の中で繰り広げられる、〈人事のごたごた〉の話ばかり。町長が新しい村という現場に出向いていくたびに、現場は動揺し、どこからともなく現状報告が漏れてくる、状態だった。

現場のごたごたの中、来年からの指定管理者の募集が始まり、応募締切の9月4日、(株)新しい村は、申請書が不備で応募できなかった。(幸い、1社が応募し、その選考、審査が進行中である)これまで、≪新しい村≫の指定管理は、(株)新しい村の特命指定で、1社独占だった。が、今回から一般競争入札という方法を取り、民間団体が名乗り出ている。

噂ばかりが広まる中で、議会への正式の報告はない中、やっと、昨日、「全員協議会」での報告となったわけです。12月議会までひっぱれない、と思ったのでしょう。

「時間給850円の人が社長になります」

噂されていた人事は、本当だった。町長がいう新しい社長は、7月に突然雇用された66歳のパート従業員。これで、この2年間、4人目の社長が決まった。

 この人、社長見習い中という(ふれこみ)で2年前から部長をやっていた塩沢さんの元上司だそうな。立石さんというこの社長、7月中旬からパートで雇用されたひとだ。時給850円。

 どういう経緯で、このパートさんがやってきたのか、いろいろ疑問はあるのですが、この2人、(8月22日に辞任した)社長の木村氏とトラブっていた。木村社長は、某Mスーパー出身組2人を「戦力にならない」「人件費を削りたい」と解雇した。

解雇にびっくりした町長が「解雇してはダメ」といい、今度は木村社長が「それなら俺がやめる」ということになった。 

 木村社長が8月22日辞任してからは、この2人が職場に復帰している。(手続き上は、解雇のまま)

宮代町長が昨日、言うには「新社長の立石氏は、経験、実力ともに申し分なく社長にふさわしい人」ということだ。これまで社長候補として働いていた塩沢氏は、そのまま部長にとどまるそうだ。その理由を、宮代町長は「指定管理の申請書が不備で出せなかった責任を取って社長にはならない、と本人が言ったから」という。

ここまで、ごちゃごちゃになっているんだから、当然「全員協議会」は質問のアラシ。

いっぱいありすぎて、何から書いていいかわからないので、今日は、給料のことを書きます。

加納の質問「時給850円の新社長は月給いくら?、元社長候補の塩沢氏はいくらなのか」 町長「新社長の立石氏は月給20万円で、塩沢氏はこれまで35万円のところ、申請書問題などの責任を取って、28万円に減給した」

加納「(あたらしい村という町の政策を実現する現場の)社長としてはかなり低いハードルだ。これまですべて、社長人事に中心的に町長がかかわっていたのは、先ほど町長が自らした長い、時系列の説明で分かった。塩沢さん、立石さんは、当時の木村社長の時、解雇された人だ。それは今も解かれていないのでは? 解雇された2人に給料が発生しているのか?」

町長「解雇の件はそうだが、従業員であり、取締役という役員だった。従業員としては解雇されたが、役員としての立場は生きている。給料は、いくらが役員報酬で、いくらが従業員としての報酬という線引きはなかった。コミコミでこの給料だったから、給料はずっと払っていた」

えーっ、何それ!? 全員協議会会場は、失笑とため息に包まれていた。

まだまだ、中途半端なご報告ですが、もうやめます。あとからあとから、疑惑と疑問がわいてきて、ちっともすっきりしない「全協」だった。これは出席した全部の議員が感じたことでしょう。

顧問(町長)の提案通り、鵜呑みにする取締役会。議決権を持つ3人の取締役(3人の一人は塩沢氏)は、何を考え重要な席に臨んでいるのか。

2年前の春、取締役会にも諮らない時点で、有力生産者の一人を「この人が次の社長です」と中野氏をお引き回しした町長。これが「コト」の始まりです。中野氏、榊原氏、木村氏と代わって、何と今度は7月に入ったパート従業員が社長、でした。

言っておくが、税金を使ってやっている事業なのだ。議会は「かやの外」ではいけない。


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