「女性よ、早く結婚して早く産め」キャンペーン [地域発]

10月9日(金)

そんなことも国が舵取り?

安倍内閣に、今度は「1億総活躍」担当大臣というのができたという。何をやるんだ、と問えば「国がやるのでなく、国民のみなさんと目標を共有して・・・」とますますわからないことを言う大臣。

とにかく、安倍さんは「こうしたい」とか「こうなったらいいな」を国民に押し付けたがる。

そんな折、私が所属し、情報を得ている「自治体議員政策情報センター」のメンバーである静岡市議から、静岡市が突然、議案上程してきた≪おどろきの≫押し付け国策がMLで紹介された。

「結婚について早期に意識してもらうための啓発・情報提供事業」というものです。

静岡市・こども未来局から提案された静岡エンジェルプロジェクト推進事業。これは国からの1000万円交付金事業だという。1000万円の内訳は、フリーペーパーの座談会などの特集記事に520万円、テレビ局での「若くして結婚を意識してもらう」番組人270万円、大学生によるライフスタイル構築ツール政策人210万円、だそうです。

キャッチコピー(というんでしょうか)は「女性の初婚年齢が1歳下がると、合計特殊出生率が0.25上がる」

本当に、女性から見ると「なんでそんなことまで交付金をつけて押し付けるの」といいたい。政治家は本当にそんなことを考えているの? 国から交付金が出れば地方は本気で取り組むの?

たしかに、初婚年齢と合計特殊出生率とは微妙な関係がありそうだ。だからといって、、、・。全国のあちらこちら(の市民派・女性議員たち)から「どうしておしつけられるの?」「出産は個人的な事情のはず」と批判の声が次々に上がっています。

静岡県の出生数は30260人で全国10位、合計特殊出生率は1.53で全国15位、平均初婚年齢は夫30.8歳(全国38位)、妻29.0歳(全国29位)、未婚率男性45.7%(全国27位)、女性54.8%(全国6位)などが26年度のデータです。

「自治体議員政策情報センター」メンバーである市議(男性)は、事前に「どう思うか」と全国の議員にMLを出していた。悲鳴にも似た「それはおかしい」との女性議員の声があった。

それを議会の質疑で糺したこの静岡市議は、保守系議員に「M議員の質問は価値観の押しつけであり脅かし」と決めつけられ、M議員は「自分の価値観で質疑するのは当たり前、どこが押し付けか」などやり取りがあったそうです。女性議員からは「産む産まないは女性の権利。この提案の趣旨をやり直して説明すべき」との意見もあったそうな・・・。でも、賛成多数で可決。

どこか、おかしいのではないですか。該当する年齢の女性たちが、このやり取りを聴いたらどう思うのか。(だから、ヤなのよね、データを押し付け、苦しい)

女性の権利、女性の健康、女性の事情が国策で誘導されるなんておかしい。いや、絶対誘導はできない、と女性たちは思っているのではないか。100人の個人には100の事情や100の家族目標がある。

そのくせ、「女性も輝く社会に」とかいう。根本的なことがわかっていない。「女性」と付録的につけてもらったって、ありがたいとも持ち上げられているとも思わない。


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