水道の話 [日常]

10月3日(土)

水道の話

宮代町26年度水道特別会計決算に反対しました。反対は3人、共産党2人の反対理由は、討論で、水道料金が高い、値下げすべきという理由が示されました。

 私は反対討論で、「県水の割合が高くなっていること。H20年に策定した『宮代町水道ビジョン』とすでに合わなくなっていること」をあげた。

『水道ビジョン」では、県水と自己水の適切なバランスをあげていた。しかし、H25年度において県水54%、自己水46%だった割合は,H26年度に県水の割合が7割強となっています。高価な県水を購入することによりコスト高になります。ですがそのことより、問題は県水に頼りすぎることの危険性であります。

上流で事故(例えば有害なものが混じった時、あるいは放射性物質が検出された時)のあった場合、下流の浄水場の信頼度は一気に落ち、広範囲の県、自治体が影響をもろに受ける。こういった危機管理のためにも、自己水は確保しておかなければならない。

行政側の言い分は、「宮代町の自己水(地下水)は年々劣化している」とのこと。これは、わかります。

機械装置の耐用年数も迫っています。更新費用が大変です。

加えて、水質が悪化している自己水のため、薬品等の使用料も増えている(県水購入の費用と比べて、薬代は格段に安価ですが)、水質の安定、安全性を考えて県水に頼らざるを得ないというわけです。ある程度理解できます。

しかし、杉戸町が90%(100に近い)以上を県水に頼っている現状、をはじめとして近隣自治体が県水依存度を高める中、住民の継続的な水使用量について、宮代町はどうすればいいか、あらためて研究する必要が出てきています。

また、H29年を目標年度とした「宮代町水道ビジョン」は、計画給水人口を35200人、計画給水量を日量14300㎥としています。ですが、実際には給水量は11774㎥であり、水道ビジョンで示す数字とかなりの差が生じています。

これは、人口減の影響、住民の間に環境意識が浸透し、節水に気を付けるようになったこと、高齢化によりお風呂などの水使用量が減っていることなどが挙げられますが、何より大きいのは、日本工業大学、東武動物公園といった大口使用者が、自前の井戸を掘り、また中水(使用済みの水をトイレ用に使用するなどのリサイクル装置)利用を進めてきたことが大きいと思われます。

これらは、町がそっせんして啓発してきたことで、その効果が出ている、とのことでいいことではあるのですが、使用量の減った水の流れは滞り、さらに悪化を招くという悪循環も起こしています。

道仏区画整理地内での人口増加も認められます。が、今後給水量の増加は期待できません。

宮代町は、「水道ビジョン」の見直しにかかり、危機管理も含めた≪水の供給のありかた≫を研究することが必要です。

私は、やっぱり県水に頼る割合は、6割未満とすることが必要と思うのですが・・・。


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