生活困窮者対策 [市民活動]

7月29日(水)

困窮する子どもたちへの支援

経済的に困窮する子どもたちを支援する民間団体が、ひとり親家庭の子どもたちへ給付される児童手当を増額することなど、国の貧困対策への提言書をまとめ、公表しました。

先月財団法人「子どもの貧困対策センターあすのば」を立ち上げたNPOで、2年前から活動している団体です。

子どもの貧困が深刻化しているとして、ひとり親家庭に支給されている児童扶養手当を増額する、特に2人目以上の子どもへの加算、学校給食をすべての学校で無償にすること。さらには所得の低い家庭に対する保育や幼児教育の無償化、小中学生への就学援助の充実などが求められています。

生活困窮者支援事業

「生活困窮者自立支援制度」が、この4月からスタートしています。それに先がけ、「地方政治改革ネット」では、1月に学習会を実施して、あらかじめの情報を仕入れています。この時私は「町村でも、主体的にこの制度を始めていくことになりますか」と講師に聞きました。「そうなると思います」ということだったのですが・・・。

で、このたび、各自治体の実施状況はどうかと、「改革ネット」では調査を始めました。月例会に、各自治体の取り組みを持ち寄ることになっているんですが、そこで、です。担当課は「町村で独自にはやらない。町村を取りまとめる県の福祉事務所単位ではやっている。ここでは 宮代、杉戸、伊奈、松伏が一緒の管轄です」と。

そうなんだ、1月の学習会ではそういう内容ではなかったのに、やっぱり福祉事務所単位の仕事か・・・。福祉事務所単位というのは「生活保護」受給などに関して、市では独自に対応する課を持ちますが、町村は財政的、人的に小さいので県の出先機関の仕事になる、というものです。

そこで、茨城県境町のメンバーにML「教えてメール」を出したところ、やっぱりそうでした。宮代町と同じで、窓口は役場福祉課ですが、茨城県の出先機関で、八千代町、五霞町、境町を所管しているとのこと。

境町は、4月から始まったが、県の事業なので相談件数も内容も統計はない。お知らせは厚生労働省のパンフだけ。ということ。境町議員は、「これでは仕事が見えない」と言っていました。

宮代町では

わたしは、久喜市のとりまとめ方法を担当課に持っていき、「すみませんが、これと同じように、相談件数や事業内容、進捗など(県の出先機関の)福祉事務所に聞いてくれませんか」とお願いしてきました。

昨日、急きょ開かれた全員協議会で役場に行った折、議会事務局が福祉課から預かった調査資料を渡してくれました。福祉課担当職員さん、忙しいところ、ご協力ありがとうございました。 それによると 

①相談窓口は・・・アスポート相談支援センター埼玉東部 048-720-8475 受託団体→公益社団法人埼玉県社会福祉士会

②相談件数・・・4月ー6件 5月ー8件 6月-3件

③相談内容(重複あり)・・・収入・生活費―15件、病気・健康・障がい―6件、求職・就職―5件、子育て・介護―2件、家族関係・人間関係―1件、家賃ローンの支払い―2件  などとなっています。

④町から相談を繋いだ先 ●埼玉県東部中央福祉事務所 9件 ●アスポート相談支援センター埼玉東部 5件 ●宮代町社会福祉協議会 1件 ●民生委員 1件 ●町担当窓口対応で相談終了 4件  など

⑤お知らせの仕方 「広報みやしろ」7月号  インターネットでは「電脳みやしろ」で(6月15日)など

宮代町での「無料塾」

26日の日曜日、会報の印刷を済ませてから電車に乗ろうと、進修館のボランティア室(印刷室)へ。すると入口のところで、救急車が止まっている。進修館の中で誰かが具合悪くなったのか。(子供のようだ)家族のような方が付き添って救急車に乗って行った。

「どうかしたのですか」とそばに人に聞くと、「研修室で実施している子供向けの『無料塾』に来ていた小学生が、暑さで具合悪くなったようだ。でも、大丈夫みたい」と。

研修室の中には、5、6人の大人と、20人ほどの子どもが学習していました。そこのスタッフとみられる人に聞いてみた。「宮代町でも学習支援の『無料塾』やっているんですか? 誰が実施しているんですか? いつからですか? 対象は宮代町内の子どもたち?」と質問してみた。

すると、その方が言うには「無料塾で学習支援している。もう、1年以上前から。もう5回ほどやっている。基本として夏と冬1回ずつ実施。教えているのは退職教員たち。対象とする子どもは宮代町だけではなく、近隣の子も。杉戸町、蓮田市からも今日は来ている」とのことだった。

これは、「生活困窮者自立支援制度」の中で取り組む項目の一つ、≪子どもの学習支援≫事業なのかと思ったが、詳しくはわからなかった。

長野県・富士見町教育委員会が取り組んでいる「無料塾」のようなものができればいいのですが・・・。もっと詳しく聞いてみようと思いながら、10時40分の電車の乗らねば、と駅に急ぎ、このことは頭から離れていきました。

しかし、生活困窮者、とりわけ、子どもの貧困、貧困なるが故の学習環境の格差については、しっかり取り組んでいかなかれがばならないと、今日のニュースであらためて思った次第です。

それにしても、救急車で運ばれた子どもは、どうして具合が悪くなったんだろう、暑かったからか、それともほかの要因があったのだろうか・・・。


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