コウノトリ 翔べ 関東の空へ [環境]

7月24日(金)

翔べ コウノトリ

今日の東京新聞32面(裏面)いっぱいに、翼を広げたコウノトリの写真。タイトルは「翔べ・・・関東の空へ」

野田市江川地区で23日行われたコウノトリの(幼鳥の)放鳥写真に目をとめました。今年3月に生まれたオス1羽、メス2羽が順調に育って「巣立ち」の時を迎えたのです。市内江川地区「コウノトリの里」で実施した関東初のコウノトリの放鳥だ。野生復帰の期待を背負ったコウノトリ、みんなのまなざしが想像できます。

午前11時、大型飼育舎の天井の飼育員が取り払い、スタンバイはOK。3羽は翼を広げたり、横に飛んでみたりしながら戸惑い気味、午後5時50分、次々と大空に飛び立っていったという。

自然の中で「生きていけるよう、頑張って」とみんなで祈った。

3年前、視察した場所

2012年10月30日、「地方政治改革ネット」の14人(茨城県2人、千葉県1人)は、野田市江川の広大な湿地帯を訪れていた。千葉、埼玉、茨城、栃木4県、30市町村は、連携して「コウノトリ、トキが生息できる里」を目指しています。

この当時、野田市長の根本氏が提唱し、野田市、小山市、鴻巣市など関東の自治体が中心になって進める「コウノトリ、トキが舞う魅力的な地域づくり」は徐々に広がり「コウノトリ・トキが舞う関東自治体フォーラム」の設立を果たしました。

この近くでは、久喜市、加須市、鴻巣市、北本市などが参画し、関東7つのエリア、29自治体が名を連ねました。

野田市江川地区の湿地帯。春先には日本赤ガエルが産卵し、オオタカ、チョウゲンボーなど鷹の種類も9種類確認できるなど、この湿地帯は自然回帰に向けて勢力が注がれていました。2枚貝が生息し、タナゴも見つかり、昔の里山に近づいてきたというところでした。

晩秋を思わせる寒い日でした。9時からという視察研修時間の設定は、根本市長が自ら(コウノトリの住む里)への思いを説明したいとの申し出からでした。普通は、こういった視察には職員が説明するのですが、真意が伝わらないといけないと「地方政治改革ネット」に市長からの申し入れがありました。

何故、コウノトリ?

なぜ、「コウノトリが舞う・・」なのか。コウノトリは生物多様性のシンボルだからです。コウノトリ、トキは生態系ピラミッドのの頂点に立つ高次消費者。農薬や殺虫剤の影響を受けやすく、繁殖能力の低下、衰弱など絶滅の要因を持つ生き物だから。

そのコウノトリが年間を通じて生息できるということは、その地域に多様な生き物が生息できる環境があるということ、人間にとっても安心、安全な環境があるということを意味する。根本市長のお話でした。

無事成長してほしい

3年前の体験がよみがえってきました。野田の湿地帯で大切に育てられたコウノトリの幼鳥が自然界に放たれた。(そうなんだぁ~。)

無事に育ってほしい。今朝は、ホンワカと幸せな気分になったのと同時に、(これから、だいじょうぶか)と心配も残りました。


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