世界森林認証 [まちづくり]
5月22日(金)
宮崎県・諸塚村
諸塚村は、今年の統一地方選挙で一躍有名になった。40年ぶりに村長選挙が実施された村、ということで。山間にある人口1800人の村は、村政と直結した独特の自治公民館制度を発展させ、村長選挙をすることの政争を避けてきた村です。
40年前の村長選挙は投票率98%。村を真っ二つにした戦いになった。集落に入る道などには見張り番が立ち、実力行使などもあったという。村の山間部と中心部の地域対立などを背景とした政争は、親族をも分裂させるほど激しかった。
「これでは村はダメになる」との危機感から、それ以後村長選挙はやらないことにしたのだそうです。
選挙の代わりに村民の意志を反映される方法として「自治公民館制度」をとり、16の公民館区から上がってくる村民の意見、要望は、月例の公民館長会議で検討されるという仕組みです。
「無投票でも別に不自然だと思わなかった」と村民は言ってきた。
しかし、近年、この村でも「選挙をして、候補者の主張を聴きたい」という声が出始めた。「このままでは村の維持が危ない」という人が増えてきたらしい。
統一選挙後半戦に、2人の候補者が立候補しました。ひとりは東京の大学を中退後、ヨーロッパ生活を経て帰村した42歳。もう一人は元副村長の64歳。
90%を超す投票率の選挙だった。結果は64歳の圧勝。42歳の候補者は「完敗です。勝負にならなかったです」と謙虚。それがこの村のルールだから、かもしれない。
生意気にも対立候補になった人は、波を立てずに、これから村を支えていくことが大事。そうでなければ「この村を出ていけ」という村八分の空気が漂ってしまう。小さい村こそ、そうやって暮らしていくのがルールなのだ。
世界森林認証
世界には、色々な認証制度があるものだ。それが知名度が高くても、そうでなくても活用し、村を活性化させるのに有効です。
諸塚村は、実は、ほかにも有名なことがたくさんある。「自然」を満喫するプログラムは目白押しだ。。
かつて、宮代町の「まちづくり探検隊」の私たちが、山形県・長岡市の「巨木まつり」を取材し、報告したように、地方に合って地方を売り出すには「自然の恵み」を目いっぱいPRすることだ。「都会にはない」「うらやましい」を、限りなく引き出す。それが「過疎」の村を売り出すセオリー。
そう言えば、諸塚村のお隣、椎葉村では、何年か前「過疎サミット」を開催したが、あれはまだやっているのだろうか。神話の村々が連なる、宮崎県山間部、また行ってみたい村です。