汚染水対策700億円無駄 [原発]

3月25日(水)

やっぱり! 汚染水対策の無駄

東京新聞の24日朝刊1面。東京電力が福島第一原発事故の汚染水対策に投入した一部の除染装置が十分に機能せず、約700億円が無駄になっていることが、会計監査院の調査で分かった、と報じている。

高濃度の汚染水が漏れている、などと報じられた後、あれこれの除染の装置を投入したのは、国民もわかってはいる。だけど、そういった装置を発注した、工事が始まったというニュースに比べたら、その後どうなったのか、まだその装置を使っているのかのニュースはほとんどない。

汚染水が海側に流れている、地下経路や地面を測ったら、とんでもない高濃度汚染水があった、というのは相変わらずだし、それを何か月も公表してなかったというのも相変わらずだ。

記事からーー 監査員によると、東京電力は2014年3月までに廃炉・汚染水対策として3455億円を支出した。東電はこれまで対策費用の内容を「個別の契約内容」だからと明かしていない。

あの装置3か月しか持たなかった!

最も多額なのが、フランス・アレバ社など6社と321億円で契約した除染装置。汚染水の放射性セシウムを薬剤で分離して濃度を下げるものだが、処理能力が悪く、高濃度の汚泥が発生する問題もあり、3か月動いただけだった。

日立GEニュークリア・エナジーや東芝などと184億円で契約した、処理水を蒸発させて塩分を取り除く装置も、水漏れが相次ぎ、4~50日しか稼働しなかった。

処理水をためるタンクは、今も増え続けているが、初めに160億円かけて作ったボルトで締めるタイプは、2013年8月300tの水漏れを起こし、溶接型に切り替えることになった。

21億円かけて整備した地下貯水池も2013年4月に処理水漏れが起き、使えなくなった。

地下トンネルに溜まった高濃度汚染水の抜き取りに向けた実証実験を、東電の子会社の東京パワーテクノロジーに1億円で委託したが、汚染水を凍らせて止水する狙いは外れ、実証のように凍らず、作業員が手作業で水を投入している。

2012年実質国有化

東電は、2012年に実質国有化され、(国税の投入を)会計監査院が国会の要請で経営合理化の状況などを調べた。東電の原子力・立地本部長は「設備は事故発生以降、発電所を安定的に保つもので、不要とは考えていない。機能は発揮していたのではないか」といっている ――引用ここまで――

結局、現状では、汚染水対策は、その場限りの対策でしかないようです。

事故を起こしたら、除染対策が長引き、ダダ漏れの放射性物質のように、ダダ漏れの国費投入。無駄はいったいいつまで続くのでしょうか。


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