地域力に脱帽 [議会]

3月13日(金)

町内視察で

委員会の2日目。町内視察でした。

役場出発 → 給食センター作業の視察 → 小1学級のエアコン設置環境の視察 → ふれ愛センター閉鎖に伴う<代替>場所として、郷土資料館2階 → 昼食(給食センターに戻り、給食を試食 → 宮代台自主防災(県の表彰を受けた宮代台自治会の防災の仕組みを研修 → 空き家の現状・対策(おなじく宮代台におけるAランク空き家対策の取り組み → 須賀小・中体育館西側の通学路 → 新しい村(指定管理者制度の検証) → 役場敷地内に設置された震度計   (視察終了予定時間は午後3時40分)というタイムスケジュールをこなしました。

 まず、最後のほうの新しい村の事業ですが、これは産業観光課の所管で、本来なら私たち総務文教委員会の仕事ではないのですが、指定管理者制度の検証という立場で、あえて視察に入れたものでした。

コントロール下にあるか

公共施設の管理運営に指定管理者制度を導入すると決めてから、審査を経て導入にいたるフローはわかります。フローの手順はいい。総務企画課の仕事としては、これに沿ってやっている。

毎月の報告、年度末の期末評価というモニタリングも滞りなく実施している。という説明もわかりました。というか、(株)新しい村については、事業を所管する産業課も、制度を所管する総務企画課も、おそらく「もうたくさん」というほど検証を迫られていることなのでしょう。(もちろん、ちゃんとやっているよ、と)

それなのに、こちらとしては、念を押すように「指定管理者制度は、管理運営を委託するということですが、事業は行政のコントロールにあるということですよね」という。指定管理を所管する総務企画(4月からは企画財政課)は、当然という表情で「ハイ」という。

何回か、私はこの質問をしてしまったように思います。(しつこい)と言われそう。でも、コントロール下にはない、と思う議会ではある。

自治会の自負に脱帽

宮代台自治会館。午後、自治会が作った「自主防災会組織図」をもとに自治会長から説明を受ける。ここの自治会の「地域のことは地域で」の自負心に、あいかわらず脱帽。

地域の自治会という単位で、現状何をすべきか、練られているなと感じました。地域の防災福祉部は、災害時何をすべきか・・?、「初期消火はやりません」「消火栓は。われわれは使えません」「避難誘導に徹します」「これが組(いわゆる班)のすべきこと」「班長は情報の取得に重きを置くこと」・・・会長、担当部長(副会長)の弁に迷いがありません。

あれも、これもできるわけがない。さらに、「要援護者の把握はしている」「要援護者の避難訓練はしなくてはいけない。しかし、援護を要する人に、そう何度も訓練はできない。負担の無いように順番にやる。」「集会所は催事の、避難所に指定し、即対応できるようにする」

資機材を動かせる人を確保する必要がある。そのために組長(班長)とは別に、防災サポーターという行動集団を置く。現在45名。50名を目指している。(組長=班長に、何でもかんでも役目を押し付けない、ということでしょうか)

高齢化の中で、やれることを確実に

高齢化している団地ということを、念頭に置いて、実働、実務の仕組みを作っている。数年前はできると思ったことができなくなるかも・・。そこを、年々見直すという作業ができている。<自治区>をほうふつとさせる宮代台の取り組みに、脱帽、でした。

Aランク空き家

宮代台では、Aランクに位置付けられる放置空き家もみました。Aランクとは、どのくらいかというと、建屋は一応立っているが、家屋に踏み込めば危ない、どこで床が抜けおちるかわからない程度を言うのでしょう。現に、この家は、二階のベランダが崩れ落ちていた。それよりもひどいのが、この家を住処にしてしまったハクビシン。玄関を開けると、ハクビシンの糞尿の匂いにまずやられるのだと、案内の宮代台住民は苦渋の表情。

お隣は、まだあたらしい素敵なおうち。でも、いつハクビシンが出没するか、気が気ではないのでないか。

くりかえしの折衝に、家の持ち主は1年くらいの間に取り壊しを約束したらしい。しかし、空き家を取り壊すのに、木造でも100万円~150万円かかるという。しかもそのあとをきれいに整地すると、税金は6倍に跳ね上がる。空き地問題が、なかなか解決しない理由はそこにある。

高齢化した団地は、今10軒から13軒に1軒の割合で空き家になっている。事情はそれぞれおありでしょうが、なんとか最大限の努力をしていただき、適切に管理していただきたい。現実は、草が伸び放題である。持ち主は遠くにいるため、半年に1回、家の風通しに現れるという事例も多くなった。

シルバー人材センターでも空き家管理を請け負う。不動産会社も請け負っている。


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