法律を成立させた国会が、差別を [国会]
5月12日(木)
国会が障がい者の出席を拒むとは
参議院厚生労働委員会では、10日、「障害者総合支援法」改正案の審議での参考人質疑で、難病の筋委縮性側索硬化症(ALS)患者の出席が拒まれた。障がい者に対する差別を禁止した「障害者差別解消法」が4月1日から施行されたばかりですが、その国会の委員会審議でどうしてこういうことがおきるのか・・・。
なぜ、起きたか
出席拒否がおきたのは、別の法案をめぐる与野党の対立からだという。参考人招致を求めた民進党に対して、自民党は、その見返りとして、児童福祉法の審議入りを要求した。さらに、民進党ら4党は、保育士らの賃金引き上げ法案の審議入りを要求したあたりから難しくなり、結局、障害者総合支援法審議での参考人出席がダメになったのだという。
与野党は、「あっちが悪い」「そっちが悪い」と責任を擦り付け合っているようですが、障がい者の参考意見を聞かないで決めるという最低のやり方をやってしまったことは確か。
東京新聞1面では、「日本障害者協議会」の代表は、「当事者抜きで当事者のことを決めるべきではない。模範を示すべき国会に法の理念が浸透していないことが残念」と指摘している、と記載しているが、模範を示すべき、と今更言うまでもなく、模範なんかほとんどない、おごりと党利党略にまみれた集まりが目に余る。
2016-05-12 23:41
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