世界で一番貧しい大統領 [雑考]
4月9日(土)
世界で一番貧しい大統領
「世界で一番貧しい」と言われた、南米ウルグアイの元大統領が来日した。昨年春まで大統領だった。大統領だったころから有名で、世界中から尊敬され、愛されていた大統領だ。ホセ・ムヒカ氏です。
80歳というご高齢になったが、公務がなくなった自由の身で、隣りの叔父さんのようなラフな格好で飛行機から降りた。テレビに映っていた、近所の叔母さんという格好の、同じくラフなご婦人は、多分(よくわからないけど)奥様?
本当に贅沢をしない人だけど、「私は貧乏だと思っていない」と、ずーっと言っていた。「貧しい人とは、ぜいたくな暮らしを際限なく求め、欲の奴隷となって働き続ける人。「豊かな人は自由な人だ。質素でつましい暮らしをして自分のしたいことをする。自由こそ豊かだ」と。
新聞記事で、ムヒカさんの「自由」の意味を知った。(東京新聞から)
「自由。この人が語るこの言葉には特別な重みがある。彼は反政府勢力の幹部として捕らえられ、十数年も獄中で過ごした。地面に穴を掘った独房に入れられ、1年以上も体を洗えなかったこともあるという。
それは狂気と闘う日々だったという。ムヒカさんは口に石を含み、叫びだす衝動を抑えた。穴に入り込んで来るカエルやネズミとパンくずを分け合い、彼らを友にして孤独を癒した。(孤独には、絶望しかうまれない・・・)
そんな極限の生活を体験したからこそ、地球の資源を食い尽くすような大量生産、大量消費の虚構が見えたのだろう。--引用ここまでーー
恐怖や孤独は、人間をダメにしたり、弱くしたりもする。それを和らげたり、癒すことを習得できた人こそ、自分にとって何が一番大事なものか、わかるんだろうな。
南米からの長旅、よくぞ来てくださった。
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