町長給与10%カットは否決 [議会]

3月28日(月)

議会も最終ラウンド

2月29日に始まった「3月定例議会」も、本日と、あさって(30日)を残すのみとなりました。2月7日投開票の選挙のあとから続く議会だっただけに、やけに(長かった~)

 最終日は議決の日。たくさん上程された議案は、次々に質疑、討論、採決と進んでいくと思われました。が、「町長の給料」のところで、たくさんの質問、たくさんの反対討論の末、否決となりました。私(私の会派4人)も反対しました。

結局、町長与党(といわれる)唐沢議員、丸山議員、それに幸福実現党の野原議員が、(質問、討論いっさいなしで)賛成したほかは、全員が反対。反対10、賛成3、という思わぬ大差で、否決となった次第です。賛成討論なし、反対討論5人。

20%カットを10%カット議案

この議案は、正式には、第2号議案 《町長の給与の特例に関する条例》。わかりやすく説明すると、これまで、町長の給与は本給の20%カットという額が続いてきた。景気が回復しない背景を考えると、トップ自ら努力するべきと、長く続いてきたものだ。

※ ちなみに、町長の本給(月額)は、87万円ほど。20%カットを10%カットにすると、期末手当、共済費などを含み、町の出費は年間145万円ほど増える。

もちろん、今の町長もその点については自らも公言してきた。公約にはなかった、と言いたいのかわからないが、今回20%カットを10%カットに改訂する条例案を出してきた。

事実上の値上げ案の理由を質問した議員たちに、〇副町長の給与と同じだった。〇バランスが悪い 〇確かに財政が厳しいのはわかる。だけどお金がないからやらないのではなく、お金がないときは汗をだし、知恵を出せばいい。(この答弁のあやしさは今になっても意味不明。) 〇仕事は十分やっている 

議員の質問は、「首長の給与というのは、政策、公約といった意味合いもある。埼玉県内で副市長(副町長)より低い給料の自治体はあるか」

これに、事務局が「秩父市長は50%カットをうたい当選した。当然副市長より安い。その他、入間市、飯能市でも50%カット、毛呂山、長瀞、寄居町でも、副町長の方が結果として多くなっている。」

宮代町議会が、月額報酬21万円で18年間アップなし、政務活動費なしでやっているのは、それは議会の「意志」だから、それでいい。議会も努力しているのだから、というつもりはない。が・・・

首長の報酬というのは、幹部職員や副町長、教育長といった特別職とも意味合いが違う。本人が自由に決められる分、選挙対策などで、カットしたりする(もちろん、2年間などと期限をつけるが)期限が切れたら、そのつど条例で(額や期限を)決める。条例期間が切れれば、また条例で出して、カット率を変えたり、そのままの率をまた出したり、。。何も出さなければ、そのまま条例の効果は消えて、元のカットなしの本給に戻るだけだ。(いつも間にか、何気なく戻す首長もいるらしい。当然、議会は認識しているはず)

今回の、「町長の給与に関する特例」条例の出し方、事実上の報酬アップ(町長の言い分は、20%が10%になっただけだから減額には違いないという)に、多くの議員が違和感を持ち、思ったより多くの議員が反対した。

この町長の特徴といえば言えるのだけど、否決されて、休憩時間になった途端、議員の休憩室にやってきて、「20%カットにしますから」と、誰それとなく、議員に言って回る。このフットワークの良さに、またびっくり。

この件で、、昨日の議会は、何度も「議運」を開くことになり、議会運営委員以外の議員、居並ぶ担当課長は、1時間以上(待ちぼうけ)状態。

結局、30日、20%カットの議案が再度上程された後、28年度一般会計予算、特別会計予算など、ずっしりとのこっている議案を次々、質疑、討論、採決、とやっていくことになり、「本日はこれにて散会」。30日に積み残しがだいぶのしかかる。

なお、今日は、久喜宮代衛生組合議会が、9時から開催されます。


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