人口ビジョン [行政]

11月19日(木)

2040年の宮代町人口

どの市町村も将来の人口ビジョンを作成するようにと、国は、交付金をおろし業務を急がせています。宮代町も、まだ決定ではありませんが、このほど人口ビジョンの(初版)が議員に示されました。

日本創生会議の「消滅可能性都市」では、1800弱ある全国の自治体の中で、半分の896自治体が消滅の危機にあるとの見解が示され、さまざまな形で取りざたされているのはご承知の通りです。

消滅の可能性?

希望するもしないも(希望するわけないじゃないか!)、宮代町はこの消滅可能性都市896市町村の中にカウントされ、様々な立場の人が,センセーショナルに、さまざまな煽り方をしているわけで、私などは、(これってマイナスの効果しかないんじゃないの)と憤慨している。

この前も、家に草取りに来てくれた人が「宮代町はなくなってしまうんですか」と深刻な顔をしておっしゃる。「人口は大都市に集まってしまって、周辺のほとんどの市町村は人口の減る時代を迎えるんですよ。だからと言って消えません」と言っても、一度植えつけられた恐怖感はなかなかぬぐえないらしい。法人格を持っている自治体は消滅したり、はしないんです。

先日の「JIAM」の人口減少時代のトップマネジメント」研究会では、1日目の講演で「地方消滅」の立役者?=元岩手県知事、元総務大臣の増田寛也氏の登場だった。言いも悪いもあの「本屋大賞」まで獲得した増田氏の本「消滅可能性都市」は地方に影響を与えすぎた、と言おうと、緊張して講義室の席に座ったものだったが・・・。

いずれにせよ、日本は人口減少時代に入っていく。

2040年には22604人~29353人

みやしろまちは人口ビジョンで、4つのケースで人口の推計をあらわしている。第1のケースは、増田寛也氏があらわした「日本創生会議」の推計を当てはめるケースで、これが一番少なく、22604人、ケース4は住民基本台帳ベースでの独自設定で表した数字29353人、となっています。

≪日本創生会議≫の人口推計のもとになっているのが社人研調べのもので、2010年国勢調査などがデータベース。すなわち、出産可能な20~39歳女性の流出などで当該女性が5割以上減少するといったデータがもとになっている。

2010年、2011年ころというのは、宮代町の人口が右肩下がりに急降下していうる時期で、この数字を当てはめると、コンピュータは、当然ながら2040年かなり減少の数字をはじきだす。

あくまで、希望的な観測も入るとことわってでありますが、宮代町は、2013年を底値として、区画整理事業の進捗や町内のミニ開発で新築家屋を中心に若い世代が流入してきているので、じりじりと人口の数字が上がってきている。今年行われた国勢調査の数字を当てはめると途端に数字は変化するでしょう。

この上がり方の比率を、もとに2040年の人口をはじき出すと、当然数字は違ってくるわけで、要するにコンピュータがはじき出す人口推計は、かなり流動的な数字、時代背景に支配されているといえるのであります。

ネガティブな考えしかしないなら、それは限りなく暗い宮代町の将来像であり、私などはとうてい受け入れがたい。

しかし、そうはいっても、日本全体がそうであるように、宮代町人口ビジョンは,2010年・・・65歳以上を支える現役世代は2.6人であるが、2040年には1.3人で支えるという数字を示し、現実の厳しさを映し出している。

今、しておくことは、子育て世代をしっかりサポートする施策を充実させておくことではないか。きめ細かい教育、保育体制へは、待機児童対策、保育料の支援策など。

「日本一の子育ての町」なんてキャッチフレーズは、今やどこでも使っている。先日参加した「JIAM」の研修で、交換した名刺には「世界に通用する子育てのまち」「世界に飛び出す・・」などの文字が躍る。女性が政策を決める立場に多い自治体ほど、このフレーズが積極的な気がした。何はともあれ、ピーアールにも工夫が必要であることは確か。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。