「虐待」の受け皿限界 [子育て支援]

10月4日(日)

「虐待」の一時保護施設

児童虐待は増え続えている。虐待の増加に伴い、児童相談所が保護した子どもを短期滞在させる「一時保護所」の収容力が限界です。

東京都と千葉県の施設ではピーク時定員費150%に達したという。それでも埼玉県は90%台と余裕がありますが。

部屋不足から風呂の脱衣所や相談室を寝室に使う施設もある。

一時保護所は、虐待に加え、非行を続ける子供も保護する施設だから、規則が厳しい。専門家の間では、「施設の拡大が必要」と訴える人もいる。せめて、非行で保護収容される子どもと、親などからの虐待から逃れてきた子どもは分けて収容できるゆとりがほしい。それぞれ、抱えている事情に、丁寧に向かい合わなければならないのだ。

虐待からの保護は急を要するため、定員をはるかに超えた施設でも受け入れざるを得ない。そのため、東京都や千葉県は定員を5割増やしましたが、虐待件数は、東京が2.5倍、千葉県が5.7倍に激増している。心理的虐待からの保護が増えている。

たとえば、夫婦間のDV(暴力)は子どもへの心理的虐待と認識され、警察もDVで出動した時、児童相談所に連絡する。

そういう意味では、数年前より,児童相談所、行政機関、警察、学校などが連携できるようにはなっている。(10年ほど前、私が議会で取り上げた時、この連携ができていなかった)

保護所の空気重い

定員オーバーなどが明らかになった一時保護所であるが、保護された子どもにとって必ずしも(居心地)いい場所ではないという。経験のある子どもは「会話がなく、空気が重かった。処刑前みたいだった」と振り返ったそうだ。

世の中には、親の暴力がこどもに深い傷を負わせていることにすら気づかない人たちがいる。自分に被害がなくとも、現場にいるだけで、深い傷を負う。

なぜ、保護所が安らぎの場所にならないのか。一時保護所は、虐待を受けた子供も非行の子も受け入れ、行動監視する役割がある。人手不足もあり、管理優先の運営になりがち。それでなくとも、心を閉ざしがちの子どもたちが会話をする環境にない。

その結果、虐待する親、あるいは夫婦間で日常的にDVが行われている家庭に逆戻りする子もいる。どこにいたって安息の場所がない子どもに思いをはせなければならない。家庭に戻った子は「二度と保護所に戻りたくない」というのだそうだ。

こういった子が、路上に迷う。非行の低年齢化にもなる。

予算と人員を

一時保護所は、原則2か月間の保護です。しかし、延長もできる。今のままでは、人手不足のため、「いたわり」「愛情」が必要な子供たちに十分な対応ができない。

少ない職員で管理するため、どうしても命令になり、威圧的にとらえる子が多くなってしまう。

それから、虐待や,非行は貧困と結びついているという人も多い。それは、おおかた間違ってないとは思うけど、裕福だってこういったことは起こる。始末に悪いのは、裕福な場合、子どもを収容するという措置が取れない場合もある。

いずれにしても、きめ細かい対応のためには、人員と予算を、もっと多く取らなければならない。


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