お茶飲み懇談会 [まちづくり]
5月12日(火)
「お茶のみ懇談会」に7人
2回目の「お茶のみ懇談会」を、日曜日午前10時から開催しました。ゆる~い懇談会をやってください、の声に、とりあえず1回目を開いたのが2月22日。その時は私を入れて10人程度だった気がします。
2回目は、わたしを入れて8人ということになりますが、人数は気にしません。他の町で地道に「お茶のみ懇談会」やフリートーキングを続けている議員仲間も、2、3人でも続けることが大事といっていますから。
それでも、1回目も2回目も来た、という人はおひとりだけ。今回も「はじめて来てみた」という人がほとんどなのはいいことではないかな。
その中で、あの人が来てくださった。「あの人」は、70歳代後半の男性。私が議員になったばかりの頃、仲間になってくださった方で、2回目の選挙の時には、いろんなことを手伝ってくださった。
10年の暗いトンネル
その直後、「老人性うつ」になってしまった。それから約10年、長い長いトンネルに入ってしまわれたように、引きこもった。感情という感情が体から消えたようだった。
スーパーで奥様にあっても、「寝るか、ぼんやりしているだけでなにもできない」と暗い顔をしておられた。たまに外を散歩していても、まるで表情が消えていた。本当に、本人も奥様も、生きているのか死んでいるのかわからない時間の中を過ごしていた。
それが、3、4年前くらいから顔に生気が戻って、外に出られるようになった。出会うと「こんにちわ」と、ちょっとだけにっこりするようになった。
2年ほど前から、スタートしたばかりの地域の「居場所サロン」に奥様と出かけ、半日ほど過ごすようになった。道であっても、笑顔の量が増していった。(でも、「元気になりましたねー」とかはっぱをかけるようなことは言わないようにした。ただ、増していく笑顔がうれしいと、こっちはうれしさを目いっぱい表した。追い込んではいけない、と)
それが今回は、自分から進んで、懇談会に顔を出す、という行動。もう大丈夫。そして、「駅西口は、変わったね。よくなった」とか「あれはどうなっているんですか」とか、いつものやさしさで意見交換もする。
これだけで、この日の懇談会は素敵な懇談会だったような気がする。
長い人生の中で、心や体が弱っている時間があると思う。それは誰にだってある。それが長い長いトンネルだって、絶対出口はある。控えめでやさしい「ある人」ご夫妻は、完全に出口から、でた。
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