鮫川村焼却炉爆破問題が結審 [放射能]

4月15日(水)

鮫川村仮処分裁判

いつだったか、福島県鮫川村に政府が造った高濃度放射能汚染物質(指定廃棄物)を焼却するための焼却炉が稼働後すぐに爆発事故を起こしていたことを、このブログでお知らせしました。

この環境破壊、健康被害そのものの施設の共有農地の地権者が起こした、指定廃棄物の焼却に異議を唱え、仮処分を請求したものです。

それが今日、いよいよ結審を迎えることになる・・。

環境省が取ってきた住民不在の態度

鮫川村のこの事件をめぐり、環境省が取ってきた数々の犯罪行為ともいえる態度について、原告側の事務局を務めてきた環境ジャーナリスト青木泰氏が月刊誌「紙の爆弾」で、資料を添付して掲載しています。

国は、福島県をはじめとする被災地各地で出た指定廃棄物と言う高濃度の放射性廃棄物の焼却を進め、関連する各地でも汚染牧草などを焼却処理しようとしています。

しかし、当時潤沢に用意された復興予算の中の高濃度放射性物質処理費用の使われ方のほとんどは、むちゃくちゃでした。

この裁判でも明らかになったように、焼却炉の実証実験はわずか10日で爆発事故を起こし、大気中に汚染物質をまき散らしました。環境省と炉の請負事業者である日立造船(株)は、その爆発事故の事実さえ裁判の中で認めようとしませんでした。

消防庁(総務省)が認めている一方で、環境省は、爆発の事実を隠し、再発防止策を立てたから大丈夫と言っています。が、爆発の事実を隠して、再発防止はできません。

内部被ばく

世界で初めてという高濃度放射性廃棄物の焼却処理。そのことによる大気中への拡散、放出。空気汚染を通じて内部被ばくの影響が広がります。

低線量の内部被ばくによる甲状腺がん117人と発表された福島県。もう被ばくによる影響はないから帰還するようにと促している。稼働し続けると、子どもたちの頭の上から放射性物質を吐き出すことになる、と関係者はうったえます。

バグフィルター

焼却による環境への影響について、(焼却炉に)バグフィルターを備えているから99.99%除去できるといっていた環境省。この裁判の中でも言っています。が、廃棄物学会の中で批判され、これを唱えていた大迫(教授)仮説は、数々の批判にこたえられなくなっています。

私のような素人でも、放射性物質がバグフィルターでほぼ完全に取れるなんて信じられないし、ましてや、実証炉そのものが爆発事故を起こしてしまえば、大気中に出てしまうのは明らか。

焼却炉に不可欠な搬入路は、鮫川村が造ったものです。そこにあった道を使っただけという環境省の言い分は嘘、さらには地権者全員の同意が必要な工事着工の契約は、地権者16名のうち、4名分はすでに亡くなった人のハンコ。

やくざも顔負け(やくざさん、すみません)のありとあらゆる手段を使って、環境省はこの訴訟に対応してきた、と関係者は言っています。

今日の第5回裁判で結審となるこの訴訟。11時から始まります。遠く、福島地裁・郡山支部で行われるため、行けませんが、気になります。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。