あたらしい村の「紫マルシェ」 [農のあるまちづくり]
12月21日(日)
「紫マルシェ」
昨日(12月20日)9時半から、新しい村の「紫マルシェ」に出かけてみました。これは、町内で採れた紫芋(さつまいも)をお菓子などに加工して販売しようというもので、国や自治体が推進している「農業の六次化」事業の一環です。
農業の六次化というのは、農産物をそのまま消費するのでなく、様々な商品、色々なところの食材に使って一つの種類の野菜を多用することによって価値を何倍にも高めるというもの。小さな農地で採れたものを、そのまま直売所などの並べているのではあまり利益にならないし、買う方だってすぐ飽きてしまう。一つの野菜を何通りに活用できるか。
そこで、宮代町はまだ生産が少ない(町のイメージカラーでもある紫の)紫芋(アントシアニンが豊富です)を商品化しようというプロモーションが始まった。
町内の和・洋菓子屋さん、直売所で餅、焼き菓子を出している農家の手作り菓子工房に加えて、今回は宮代高校の料理研究部に声をかけたということでした。
そこで、出来上がってきたのが、パープルスイート宮フィンなるマフィン(宮代高校)、紫芋羊羹(町内の和菓子屋さん)、紫芋コロッケ(新しい村工房)、紫あんびん、紫福(ゆずの香りがある赤福餅みたいな商品。農家の工房と高校生の共同作品)の商品など。
昨日は、それらのお披露目の日。
しかし、さっむい。底冷えのする寒さだ。「お客さん来てくれるかしら。雨が降らないだけいいかな。」
9時半ちょうどに新しい村に。寒いけど、けっこう人が出ている。ああ、高校生たちも来て売っている。
自分ひとりだけなので、それぞれ少しずつ4種の商品を買ってみた。マフィンはその場で食べた。おいしかった。紫福もちは、もっと柔らかかったらよかったと思う。前日に作ったのか、少々もちが硬かった。(お披露目の日こそ、最良の状態で売るべき)
パンフレットには、高校生たちの新商品誕生までのエピソードが順を追って紹介されるなど、PRに余念がない。が、パンフいわく〈宮代の食と農がつながった価値ある成果〉なら、これからその成果を、どうしたら最良の状態で商品を並べられるか、お客様に提供できるかがカギとなってくるのでは。
イベントだから来る、ではなく、「ここにしか売っていないおいしいものを、わざわざ買いに来る」ヒット商品にするためには、PRだけではない現場のたゆまぬ努力も必要ではないかと思いました。
コメント 0