敬老会 回復した方 [高齢化社会]

9月30日(火)

地区敬老会

 町が一括でやっていた「敬老会」が地域に移って2年目。今年も各地で様々な敬老会が実施されています。

 お隣「辰新田」地区の敬老会は今年も、日工大の学友会館を借りての開催。学友会館を借りて実施したのは、地元・学園台地区も。地域に開かれた大学として、快く使わせてくださる大学に感謝。

待ってました!」の掛け声が楽しい「辰新田」敬老会

 地域主宰になってみると、いろいろ特徴が出るもんですね。昨年も楽しませていただき、おなかを抱えて笑いました。言い方は悪いかもしれないけど、≪コテコテの田舎の演芸会≫≪どさまわり≫に徹している。これこそ「辰新田」のお家芸なのだ。実にいい。

1敬老会.jpg

↑ 「おっかさん、忠太郎でござんす」

ご存知!「番場の忠太郎」。(あんな薄情な人はおっかさんじゃねー。今も上のまぶたと下のまぶたを閉じると、やさしいおっかさんの顔が浮かんでくるんだ~)股旅ものは、今も昔も、ドサの王道。

お芝居なら、ここで涙をそそるところですが、おもわず笑いがおこる。

股旅物の前は〈駆け落ち〉もの

 区長のYさんと、E屋のだんなの「矢切の渡し」はもっと笑わせた。男役のYさん、愛の逃避行に出る若衆姿が色っぽい。E屋のだんなは、背が小さいので「[るんるん]連れて逃げてよ~」の女役。最初からドギモを抜かれたので、写メを押すのも忘れた。

私は一番前の席で、「イヨー、色っぽい」「きもい」を交互に繰り返した。気をよくした二人は来年の出し物をもう考えているよう。(来年もやるのか…、コレ)

むかしの少女たち

むかしの少女たちのフラダンスも定番。

2敬老会.jpg

日本舞踊も、次々に。絵日傘を持ったり、舞扇をかざしたり。めくった裾からは赤いけだしがこれまたけなげ。70歳を越したでしょうに、すばらしいパフォーマンス。

「辰新田」ならではの敬老会ですね、これは。隣、私の住む学園台はここまで大衆芸能に徹しきれないのです。

すっかり治ったAさん

久しぶりにAさんご夫妻が来ていた。Aさんのご主人、すっかり治った。うれしい!

Aさんは、わたしをいつも応援してくださった、やさしい人だ。控えめだけど、俳句や詩に親しみ、新聞記事などを私に教えてくれた。

そのAさんが、約10年前、突然、「老人性うつ」になった。何をする気力もなく、5、6年は寝たり起きたりだった。たまにスーパーで奥さんに会ったとき「加納さんと、会ったこと言わないでおきます」というくらい、他人を遮断していた。

そのAさんが、昨年秋あたりから、めきめき回復していった。主治医にも「もう、大丈夫ですね」と太鼓判を押された。今年の初め、散歩しているAさんに会った時、無表情だったAさんが自然に笑っていた。

辰新田の敬老会に来ていたご夫妻を見て、本当にうれしかった。奥様も心から演芸を楽しんでいた。

「老人性うつ」は長いトンネルにはいって、なかなか抜け出せない。だけど、こんなにすっきり回復するんだ、というのを身近に見て、どんな状態でもあきらめちゃいけないと思いました。

要介護4から要介護1に

もう一人、驚異の回復を見せた人がいる。この方も私を応援してくれている人だ。Aさんよりもうちょっと年上。昨年春、背中などが痛くて、寝たきり状態になった。トイレにも行けない。少し認知症が入っているご主人と、助け合って暮らしていたが、ますます大変になった。お年もお年だから、このまま寝たきりになる可能性もあった。

しかし、病気は気持ちの持ちようを、〈地で行った〉Sさん。

「わたしは大丈夫です。治します」と、認知症のご主人を気遣う。寝たきりの布団の中から、ご主人に指示。「認知症だから、いくつも仕事を頼めない。一つ終わったら、次の仕事を頼むの」と言いながら、あれこれと仕事を頼み、自分はひたすら回復を目指す。

 まくらもとのポータブルトイレがいらなくなって、お風呂に入れて、3か月もすると自分で簡単な食事を作るようになる。昨年秋には、出かけられるようになってしまった(❢)。

 我々は「無理しているのでは」と心配していましたが、どうやら、これが彼女のリハビリだった。(私がいなくては・・)と思うことが気力、体力の回復に役立ったのでしょう。

要介護4の、動けない人が、今、要介護1。すごい。頭が下がります。

 先日、このSさんに、私はあるお願いをした。「できたらでいいんだけど、10月1日、久喜宮代衛生組合議会を傍聴してほしいの。今回、大事な質問が多く出ると思うから」と。

 Sさん「その日は、ヘルパーさんが来る日だけど、何とかほかの日にしてもらいます」と。

 ヘルパーさんに来てもらっている要介護1の人に、傍聴に来て、と頼む私もひどい人だけど、「関心がありますから、行けるように連絡を取ってみます」という、要介護1のSさんには、もう少し無理を聞いてもらおう。ありがとうございます、Sさん。

最近、ご病気になってしまわれた人もいらっしゃる。だけど、きっと回復します。そういう例がいっぱいあるんだもの。


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