単身者、半数が介護準備なし [介護]
9月8日(月)
半数が介護準備なし
共同通信社の9月2日配信。
ーー 一人暮らしの高齢者の約半数が、自分に介護が必要になった時の特別な準備をしておらず、4人に1人は将来的に介護を受けたい場所を自宅か施設か決めていないことが第一生命経済研究所の意識調査で分かった。
単身高齢者の多くに、介護への備えが不足している実態が浮かぶが、介護を頼むつもりだった夫や妻に先立たれ、将来を決めかねている人も少なくないとみられる。
同研究所の北村安樹子研究員は「いきなり単身になって慌てないよう、介護に必要なお金を計算したり、親族に希望を伝えたりするそなえが大事」と話す。
これは昨年末、要介護認定を受けていない65~79歳の男女527人を対象に調査したもの。 --
記事から推量するに、心の準備や、経済的な備えをするにも、施設介護の場合、どのくらいの期間入っているのか(つまり、介護を要するようになってから生涯を終えるまで)わからないし、伴侶以外の家族、親族がどのくらいかかわってくれるかわからない、というのも現実問題としてあるのではないか。だから決められないというのも想像できる。
厚労省の調査で以下のような数字もある
〇老後生活における子どもとの同・別居 ①子供が近くにいれば別居でよい 34.6% ②同居したい 24.6% ③元気なうちは別居し、病気になったら同居したい 8.1%
〇年を取って生活したい場所(介護を必要とする場合) ①特別養護老人ホームなどの施設 30.2% ②住み続けた自宅(子供の家への転居を含む) 19.4% ③病院などの医療機関
〇年を取って生活したい場所(人生の最後を迎えるとき) ①住み続けた自宅(子供の家への転居を含む)32.8% ②病院などの医療機関 32.2% ③わからない 16.7%
〇自宅で介護されるとしたらどのような介護をされたいか ①外部を中心に、家族にも介護をされたい 32.4% ②家族を中心に、外部も利用 30.2% ③家族だけ 10.8%
数字から、自分の希望通りにはいかないだろうと自ら推測し、社会情勢に合わせようとする意識が垣間見える。
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