復興税を集めておいて [国政]

3月27日(木)

復興税

昨晩から、議会最終日の採決のときの討論(正確には委員会報告を受けるまで、賛成討論か反対討論かは定まらないが)準備し始めた。「復興税」についても討論で触れようと思っている。

ご承知のように、3・11の救済、復興に向けての財源確保に24年度から復興税を増設した。この復興税のいかがわしさは、24年度に復興、防災事業を始めるように促し、国民から徴収するのは26年度から10年間という時差を付けたことだ。当時から、この税はズタズタになるだろうと思っていた。

今年度予算から、町税などに復興税の徴収が入り、税収は増えている。だけど、宮代町をはじめ自治体の多くは、事業をとうの昔(2年前)にやっちゃっている。ふところの痛みのないうちに事業は終わっているわけだ。

全国的に見てみよう。復興税という大きな財源ができた政府は、復興、防災に被災地が使い切れない(事業でこなしきれない)交付金を下している。これが被災地に復興とは何の関係もない事業を作り、変なNPOが湯水のように使ったり、職人、原材料の高騰などの問題を起こしている。それでも現地の人たちが望むような復興につながればいいが、多くの人が復興、復帰を実感していないのだ。

久喜宮代衛生組合事業に復興予算

久喜宮代衛生組合議会で、昨日、補正予算が出た。旧栗橋・鷲宮町で運営していた八甫(はっぽう)清掃センターの焼却炉基幹改修工事に、国の復興特別交付金が使えるという。そのため、4億余の改修費用のうち約2億円の財源構成が改められた。(この改修工事は久喜市の費用負担です)

≪なんで、焼却炉に復興予算が?≫ あり余る復興予算はこういうところまでばらまかれるようになったか・・。とはいえ、財政難に苦しんでいる自治体、一部事務組合にとって、国がくれるというお金を「要りません!」という道理はない。[もうやだ~(悲しい顔)]

こじつけのように、久喜市の旧栗橋地区は液状化で震災被害を受けた、というのが理由と言えば言えるのですが。だから、久喜市がこういった交付を採択されるのはめでたいことで、それを焼却炉に適用しようがいいのですが、全国的に目をやれば、有り余る復興税収入は、きめ細かく使われていない現実があるわけでして・・。

私は議長なので、意見を言う立場にない。

衛生組合議員(久喜市の議員)の一人が、反対討論に立ちました。復興予算のバラマキに対してです。

ほかの議員は、「もらえるっていうんだから…」と、ちょっと複雑に笑って全員賛成。賛成多数で可決。

まァ、昨日も言いましたが、反対意見は言わなくてはならない。かといって、反対が多くて否決されるような事態になったら、行政の執行そのものが吹っ飛ぶ。悩ましい。

複雑な胸の内ですが、「復興税」の国によるイージーなばらまきは考えてもらいたい。被災地への「思いやり」が投げやりな交付でずたずたになっている。

そこのところを、今日の討論でやる。


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