クールじゃなかった「クール宅急便」 [ニュースから]
10月28日(月)
常温で仕分けて発送
夏場、クール宅急便で食べ物を送ってもらったり、送ったりしている。仕入れから発送、そして玄関先まで冷蔵だったら10℃以下、冷凍だったらマイナス15℃以下で輸送されていると思っている。
それが、常温のところに長時間積んであったり、冷凍庫の扉をあけっぱなしにして作業していたりしていたというのにはびっくりです。かなり高温になるときは、冷凍が溶けてしまうこともある。配達まで時間が短かったりすると、反冷凍状態まで戻すこともあるだろうし、再凍結させたりもあるだろう。どっちにしても、そういう状態を繰り返したりすると商品は相当劣化する。
「やっぱりおいしいね」なんて食べていても、ちゃんと扱っていればもっともっとおいしさを味わえていたかもしれない。
テレビでは、開けっ放しになっている冷凍庫の前で作業している人たちを隠しカメラで撮っている。「内部告発」だ。
また、また、内部の人でないとわからないことが、まじめに働く人の規範意識や、義憤から世の中に出ることになった。
冷凍はぜったい冷凍のまま送られてくると信じている人にはショックだ。特に〝地場産をそのままのおいしさを損なわない状態で”送ったと思っている人には許せないことではないでしょうか。
大手スーパーは
こういった宅配を多く使うのが、お中元、お歳暮商戦のときのデパートや大手スーパーだ。今年6月には、ある大手スーパーが、疑問をもって≪抜き打ち調査≫をやった。温度計を付けた調査をしたところ、途中、温度はかなり大きく乱高下したという。あり得ることだった。
また、2012年には、お節料理を、冷蔵で取り扱うところを常温でずっと取り扱っていたことがばれた。
それにしても、私たち消費者は、内部のことはわからず、「任せて安心だろう」という気持ちで「クール」便を頼む。内部のいい加減な作業が内部告発者によって出てきたからいいが、出てこないものはどれくらいあるのだろう。
今、一流ホテルの食品疑惑など、内部的に不祥事が明るみになっている。こういうことは連鎖的に出てくるが、出て来なくなると(是正されるものもあるが、内部で≪圧≫がかかる場合もある)ピタッと出てこなくなる。それが怖い。
〈信頼〉でお互いやっているうちはいい。信頼されたら、信頼に応えなくてはならない。信頼を裏切って、約束を反故にしたりしたら、絶対にいつかは「しっぺ返し」が来るはずだ。そうでなくては、社会はどんどん劣化していく。
録画や録音(という証拠)がなくても、いつかはぜったい手が回ってくることを、しらっとしている悪い奴らは知るべきだ。
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