大震災から2年 [震災]

3月11日(月)

あの東日本大震災から2年

あの「東日本大震災」から2年たった。昨日午後のテレビは、数社で震災に関する特番をやっていました。何度も見てきた大津波の映像が出て、そのたびに胸がつぶれる思いがしますが、この2年で確実に復興の階段を上っているところ、いまだに手についてないところまで、地域差が出ていました。

豊饒の海

三陸沖の海底を映し出した映像に、がれきでダメージを受けた海の底が最初映し出されましたが、カメラが進んでいくうちに、おびただしい量でそこを覆う星ヒトデ。「ヒトデが繁殖するなら・・」ヒトデのえさとなる≪オキアミ≫がいっぱい映ったのです! オキアミを食料とするたくさんの魚介類が帰っていました。海は回復しつつあり、豊饒の海があいかわらず人に手を差し伸べ様としています。

しかし、福島第一では

昨日の新聞では、福島第一原発の汚染水を処理した後の(やはり汚染水ですが)水をためるための急造タンク群が、急造のため溶接部分などが弱くなっており、3年後には大改修を余儀なくされると報じられました。しかも、処理水は3年後には満タンになり、増設する用地もない。たまった汚染水は、また海に放出するしかない、とか。

なんということでしょう。自らの力と、人間の力で、やっと豊かな海を取り戻そうとしているのに、その海に除去が極めて難しい汚染水を流してしまう。

「自慢のカキだ」

7割の漁師が海を離れた石巻のある漁港。残ってカキの養殖をしていたある人は、「栄養が豊富なこの海でできた自慢のカキだ」と笑顔で進めていた。栄養が豊富だから、2年かかる所を1年で大きく育つこの地域のカキ、しかも味が濃厚らしい。養殖いかだの多くが流され、カキのタネまで流されたけど、栄養豊富な海が助けてくれると、ここにとどまった漁師に、隣の福島県で、またしても海に放流される汚染水。

忘れてはいけない

昨日午後2時から、宮代図書館ホールでは、瀬戸内海「祝島」の人たちが建設に反対する中国電力「上関原発」を取り扱った映画が上映されました。

「フクシマ」を忘れてはいけない。人間は自分の使うエネルギーを享受しているだけではなく、未来のため選択していかなければならない。特に、「フクシマ」を経験した日本で、新たな原発施設を作る必要があろうか。瀬戸内海の小さな「祝島」は、向かい側の上関町の原発計画による埋め立てが始まれば、豊かな海を失ってしまう。28年間戦ってきた漁師の人たちは、正念場を迎えている。権力と経済力は、「新たな雇用」「町に降りる交付金」であおり、「若い人がいなくなり、年寄りだけで何ができる?」と、不安にさせる。

我々は、せめてできること、大震災を忘れない。「フクシマ」原発事故で、故郷を追われた多くの人たちのことを片時も忘れてはならないでしょう。


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