老人介護施設でどれだけかかるか [介護]

10月19日(金)

介護保険給付と実費負担

義父(102歳)は、HCU(3日間)から、4人部屋半日を経て、個室療養が9日目に入りました。すっかり落ち着き、心不全も徐々に快方に向かっています。そろそろ次の段階をどうするか、ケースワーカーさんと話し合いました。若い担当医は、「家に帰って自然にまかせて生活する方がいい」といいます。

私は、基本、過度な医療を施すのは個人の尊厳も損なうのでお願いしないつもりでいます。本人もかねてそういっていますから。

しかし、そうはいっても、一応自立の生活ができていた病人は、約12日間、ベッドから下りない。どころか、自分についている管をはずそうとするので、ある程度の抑制、(と病院では言う。つまり手にブローブをはめられたり、胴体を軽く拘束されるものをつけられたり)がある状態が続いたので、多分、リハビリをしなければ歩けないでしょう。起き上がるのは、強靭な腹筋で簡単にできますが。

食事は、大きく変わりました。とんかつでもから揚げでも、普通に炊いたご飯でいっぱい食べた食欲は、超刻み食、超とろみ食でなければ、嚥下できない状態になり、食欲は極端に落ちました。

しかし、第2次医療の病院としては、緊急の診療をし、それが回復したので、(おそらく今月中に)退院をうながしていきたい。まぁ、当然でしょう。

こういった状態で、家庭看護できるかと言えば、たいそう難しい。本人は「家でだいじょうぶ」というが、誰が見ても、難しい。いまや、風呂だって、トイレだって、一人では出来ない。私は(自称)フットワークの議員であり、家庭にあってはすべてひとりでこなすシングル家庭人なのであります。

私は、「できれば介護老人保健施設(老健)に入所させたい」と希望を出し、ケースワーカーさんは、今までの主治医がいる「六花」の老健を第一希望に打診を始めました。

いわゆる特養老人施設は、いっぱい、どころか待機者が数十人いるのが宮代町の現状(他の自治体ではもっといるかも)。老健は、宮代町での待機者はそれほど多くはないが、若干名いる、これが現状です。

まぁ、空き次第、老健に入る、ということで手続きに入っています。

見学しました

職業柄、介護保険、医療の現場、運営などには、人様より関心をもち、勉強もしていました。が、自分の家で、この制度を使うのは、(短期間デイサービスを使ったことはあるが)初めて。

「六花」の担当職員(女性)が、「お仕事柄、ご存知だと思いますが、見学しますか?」に「ハイ、是非」

2階、普通の人の老健施設40床、3階は認知症の方の老健施設40床、どちらも見学。「3階のほうが速く空きそうですが、3階ではどうですか」と言われ、「いや~、うちのおじいちゃん、孤高の人ですから、ちょっとそういうところは・・」。つまり、ぶっちゃけて言わせていただくと、徘徊、わけのわからない言動をする人の中は、プライドの高い人だから・・いやだろう、というわけです。

しかし、行って見て、コレは気にしなくていいというのがわかりました。皆さん、おだやかに、ゆったりと過ごしておられ、2階と3階の区分けが、目に見えてわかるという感じではありません。

2・3階合計で、個室32室、4床室12室あり、真ん中に広いリビング部分があり、集ってゆったりと過ごしていました。(午前11時くらいで、団欒・趣味の時間でした)

思っていたほど、実際は違いがないのです。私「2階でも、3階でもいいです。なるべく2階ということで」 女性職員「そうですね、なるべく2階ということで」

料金体系に、あらためて「へぇ~」

料金を、ざっくり聴きました。介護度(要介護1)で、個室の場合、1ヶ月20万円くらいになりそうです。なんとなく、私は10万円チョットくらいかな、と思っていたのですが、実際はそうでもない。

保険給付と実費負担

介護保険給付費対象(本人1割負担)、実費負担部分がある。考えてみれば当然でありますが、あまりにもざっくり想定していました、私は。

住居費、食費、教養娯楽費などは実費部分で、これとのトータルが利用料金合計であります。で、要介護1で計算してみると、「20万円チョット出るくらい」になります。もちろん、要介護度が上がれば、段階的に利用料金も上がる。また、納税状態によって、減免の措置もあるので、あくまで基本ということでありますが。

あらためて考えました。友人、知人の中には、10年も家族が施設に入所している人がいる。(老健などは基本的には3ヶ月を目途に退所を迫られるので、数箇所を渡り歩いている人も)10年もこれだけの高額負担を続けているのは大変だろうな~、と。

だから、親のために、兄弟で負担を分け合って(例えば3等分して)介護保険給付費を捻出している人もいるわけです。

義父は「あんたに世話をかけて申し訳ない。まぁ、この年だからそんなに長くはないだろうからよろしく。」と穏やかに言う。きわめて頭の中はクール。冷静であります。

これが、場所が変わるとクールじゃなくなる。いくらか興奮状態になり、「家に帰る。無用なことはしないで欲しい」と、ベッドから下りようとしたり,人をみればしゃべり続けるということになる。ここが老人なんでしょう。何しろ、入院したのは102歳の今回が初めて、というモンスター老人なんです。

しかし、何事も勉強。「医療と介護の間を行ったりきたり、しなきゃならないんですよ」と、経験したご家族はいう。その実体験をやってみようと思っています。

※「医療と介護の間」・・これは大変らしい。<老健>は、あくまで回復期の人の施設。具合が急変すると、救急車で病院(2次医療の大きい病院)に運ばれる。診療期間を経て回復し、また老健、特養ホームなどにもどりたくても、救急車を呼んだ時点で退所になっている。また一から受け入れ施設を探さなくてはならないんです。これが大変」なんだそうです。(わかる気がするなー)


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