ハンバーガー大学 [中国]

1月28日(金)

中国「マクドナルド大学」

ファストフード世界最大手、米「マクドナルド」が中国の上海に開設した「ハンバーガー大学」と呼ばれる幹部養成施設に、若者の応募が殺到し、アメリカの名門大学を上回る難関となっているそうです。背景には<蟻族>と呼ばれる大卒失業者が150万人を突破するという中国労働市場の現実があります。

合格率1%未満

ハンバーガー大学は、上海郊外のマクドナルド中国本社ビル(28階建て)の20階にあります。ハンバーガー大学の管理職研修生の試験は1000人の応募の中から立った7人選ばれる超難関です。合格率1%未満という高いハードルはあまり聞いたことがない。

ハンバーガー大学って?

ハンバーガー大学は、アメリカのマクドナルドが1966年に創設したもので、現在世界に7校(アメリカ、日本、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ブラジル、香港)あります。日本校の開校は1971年6月で、国内1号店となった銀座店オープンより1ヶ月早く開校されています。マクドナルドの<人材育成の充実>を何より重視する企業姿勢により創設されています。最新の教育設備を備えたもので、日本マクドナルドの研修は、東京都の教職員10年目研修で使われるなど評価は高いようです。

ハンバーガー大学は、ハンバーガーの作り方を学ぶのではありません。企業人として必要なスキルを楽しみながら見につける、気づかせる研修です。マネジメント、チームビルディング、コミュニケーション対応スキルなどにおける高い品質を、カリキュラムから得ることが出来るそうです。

東京都教職員研修

〇渉外能力の向上・・・児童、生徒と教師の関係をより親密にしていくために、顧客への対応や商品管理の研修等から、児童・生徒を共感的に受け止めることや、保護者のニーズを的確に把握する力の向上、さらに保護者や地域・相談施設への適切かつ懇切な対応力の向上につなげる。

〇教育活動の組織的な取り組み・・・中堅教員として、自らはもとより、他の教員を生かす力や動かす力を付けるために、経営理念や企業の組織的対応を学び、学校組織をまとめるリーダーシップの育成、教育課題への迅速な対応力の向上につなげる。

このほかにもさらなる自己啓発のカリキュラムがあります。教職員に関わらず公務員は個々の裁量で動く人たちという印象が(私は)強いです。チームとしてお互いを高めあう「東京都教職員研修」の取り組みは理解できます。

さて、香港のハンバーガー大学は、すでに実績を積んでいますが、インフラの整備だけが急がれた上海でも、選び抜かれた大卒就業者が国際的スキルとマナーを身につけ、次代を担うリーダーとなっていくのでしょうか。


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