「住民監査請求」意見陳述 [執行]

10月21日(木)

住民監査請求ー請求人の意見陳述など

昨日(10/20)、午前9時30分より、9月27日に出ていた「住民監査請求」について請求人、関係職員からの意見陳述があり、傍聴しました。傍聴人は、私ともう一人だけでした。

請求の内容は、4月23日の町ホームページにあった「職員の不祥事」に関する処分に関してで、「一般社会の通念から考えて、きわめて甘い処分で受け入れがたい」(具体的行為は(4/23)町ホームページ)「公文書偽造、公印不正使用など刑法に抵触するもので告発すべきだった」「軽い懲戒処分により、町長が支払った給与のうち払いすぎた分を町に返還する」ことを求めたものです。

最初に、請求者から請求理由を30分以内で陳述(新たな証拠も含めて)し、その後関係職員(2名出席・副町長と総務政策課長)から30分以内で意見を陳述するものでした。おおむね11時を終了時間としたいとの説明があり、実際時間通りの流れになりました。

これを受けて監査委員から、文書で「答え」が出ることになっていますので、いま多くを記述することはありませんが。

請求人が「該当職員への処分はきわめて甘く、組織内職員および社会への影響は大きい。社会の公務員(組織)に対する信頼を失墜させた。」としたのに対し、関係職員側から「組織内職員への影響は大きいが、社会への影響は少ないと考える」と言及したのが気になりました。

町は、H18・10月に「懲戒処分の指針」とした基準を示していながら、実際の処分はこれを忠実に適用したものとは思えない「温情処分」「うちわの量定」になっています。

※宮代町の「懲戒処分の指針」を作っておきながら、他の自治体の事例を調べたが・・・と。奇異なる言葉です。これが通念というものでしょうか。

※「こちらは名前を伏せて公表した。請求人はXと特定できないはず」という関係職員(処分審査委員会の座長を務めた副町長の弁)からは誠意の片鱗も感じ取れなかった。

一般社会との乖離を感じました。

ことが人間の所為、処分に関することなので、誰もが避けたい問題です。それはわかります。関係職員も「該当職員の動揺は計り知れなく・・・」と陳述の中で気遣っていました。

だから全員協議会で説明があったにも関わらず、9月議会一般質問その他で、この問題を掘り下げようとする議員がいなかった。(休憩室では過去の所為に関する話まで出ていたと聞く。) 

しかし、一職員の問題ではない。組織の問題であります。意見陳述からは、チームとしての具体的な対応策が見えなかった。そして町民目線が見えなかった。

請求人はこう言っていました。「公務員は法律に基づき業務を執行する立場にあり、そういった意味では一般企業職員以上に厳正に仕事をしなければならないはずである。コンプライアンス意識が強く求められるゆえんである」と。

職員の懲戒処分は、「町長の人事権に属することで、裁量にゆだねることが大である、【住民監査請求】になじまない」。町関係者側からはそのような意見が出るだろうことは承知の上での「監査請求」でありました。

全国的にもまれで、県内でもはじめてのケース、とのことです。ですが、住民としての権利を行使し「請求」に臨んだ住民、これを受理した監査委員に敬意を表し、今は文書での「答え」を待ちます。

 


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