マスクがない! [危機管理]

病院でも入荷できない
国立がんセンター中央病院感染対策チーム責任者の森信一郎先生からのメール情報です。

病院では貴重な必需品
現在、病院で採用しているサージカルマスク、ソフトークが入荷できない状況になっており、代替品も確保出来ない状況だそうです。
いまや、マスクは、限りるある貴重な資源と同様であり、大切に、有効利用しなければならなくなってしまいました。

マスクが必要なのは症状のある人および適切な場面での医療従事者です。
咳やくしゃみなどの症状がある人がマスクを着用すれば、感染性飛沫の拡散を劇的に減少させることが出来ます。

また、飛沫を浴びるリスクのある処置を行う医療従事者は、標準予防策の一環としてマスクの着用が必要になります。

さらに無菌的な処置を必要とする場合、医療従事者の唾液等の飛散を防ぐ目的でマスクが必要な場合があり、さらにはケミカルハザード対策として、抗がん剤などの有毒物質のエアロゾルの吸入を防ぐ目的でも用いられます。

わが国では
H20年に、新型インフルエンザ専門会議がまとめた「新型インフルエンザ流行の時に日常生活におけるマスク使用の考え方」という文書が、厚生労働省のWEBで公開されています。
その考えは下記にご紹介する外国の考えと同じです。
まったく意味がないとは言いませんが、少なくともマスクが必要な人から奪ってまで着用に固執する意味はないです。

マスコミの報道
しかし、予防的なマスクの着用の有効性を示唆する報道がなされるのは何故なんでしょうか?
一つには、正しく着用すれば多少効果があるかもしれないといった期待感かもしれません。
しかし、米国の疾患管理局(CDC)では、マスクは新型インフルエンザの予防にはほとんど役に立たないと言っています。
英国(HPA)でも、「健康な個人で、病人をケアしたりする人がマスクを着用する事についてHPAは推奨していません」と言っており、カナダ保健局も「マスクが一般の人における感染を予防するエビデンスはひとつも在りません。不適切にマスクを使用した場合、感染リスクを高めます」と啓蒙しています。

関西では、路上で「マスク販売」
まったく店頭からマスクが消えた関西では、路上で「5枚1000円」などと書いたビラを持ち、マスクの販売をしている様子がニュースで流されました。
薬局や医療機関とはまったく関係ない会社がマスクを買占め、不当に利益を得ようとしています。

不衛生な状態で取り扱われた、高価なマスクを手に入れる人の新たなリスクが問題になっています。

土建業の会社が大量に買占め、大きな利幅をつけて売っている例もあります。
販売行為をしてはいけない道路で売り、売切れたら消えるという方法です。

それでも買いたい人がいるのは、「正確でない情報」が、それこそ「パンデミック状態」になっているのではないでしょうか。
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