巨額留保のジャンボ宝くじが、突然交付金を5倍 [21年度予算]

6時の電話
今朝6時に宮代台のSさんからの電話。「会報、みましたよー。がんばってー」と
いつものように元気な声。
昨晩、宮代台の友達のところに置いてきた会報164号。
と、いう事は、もう、早朝に配ってくださったんだ。暗いうちに?
 ありがとうございます。

あの「市町村振興協会」が公式通知で
昨日のMLで、「地方改革ネット」の仲間から、
「サマージャンボ収益」からなる市町村への交付金、21年度は、5倍になるそうだ」との連絡。
2月中旬に突然理事会、即決、各自治体にその旨通知との情報が提供されました。

「サマージャンボ」宝くじは、毎年約1300億円売り上げ、その半分が販売経費、残り半分の約600億円を「市町村振興」に使う、という事になっています。

しかし、600億円の2割は、無条件に(財団法人)「全国市町村振興協会」に上納され、留保金となります。
残額を各県「市町村振興協会」に分配し、各県は市町村に低金利で貸付します。
しかし、本来、全額「市町村振興」に使われるために始まった「宝くじ」。収益金の貸付は、「税法」に違反するとの指摘を受けました。
また、本来もらえるはずの収益金を、市町村は低金利といえども貸し付けられているのです。
※余談ですが、春日部市は、借り入れ上手な自治体で、「市町村振興協会」の貸付リストの1位、突出した金額が計上されています(これも間違いなく行政手腕のうちです!)。 
これら貸付が決定されるのが、6月以降、当初予算書には載らないことになります。

貸付で膨らみ続ける「特別会計の巨額留保」
「サマージャンボ」宝くじのいきさつについては、これまで会報「視点」で2回特集しましたので、省略しますが、「全国市町村協会」の巨額内部留保については、その問題点をかなり追求してきました。自治体の予算、決算の時期に、我々は巨額の中からどれだけ、市町村に交付されるのか、注意して見てきました。

週刊誌も2誌が掲載し(大手の週刊誌は手をつけませんでしたが)、またテレビでは、TBSが取材を始めました。
私のところ、また別の日には「地方政治改革ネット」にも取材をし、シリーズで取り上げていこうという段取りでした。

なぜかプッツリと取材をやめたTBS
しかし、TBSは、1回熊本県の方の「市町村振興協会」からの交付金で作った遊園地について放映した後、だんだんこの問題から遠のき始めました。
シリーズの話も頓挫。

まぁ、どこかから圧力がかかったのか、巨額の中から、時々散財して、地方を潤すこともあり、糾弾する材料にならないと思ったのかは、定かではありませんが…。

引き続き、県庁敷地内「自治会館」に事務室を構え、事務作業をしている「埼玉県市町村振興協会」への取材研修は、続けていた私たちのところに、昨年秋、サマージャンボの収益金の(財)「全国市町村協会」への上納は2割から1割に減らすことになったとの情報。「へー、変わったなー」
 これは、茨城県阿見町の町長をはじめとする「関東市町村振興協会」理事会が、連盟で全国「市町村振興協会」(胴元)に陳情したからだ、とか
いやいや、内部留保があまりにも多くなり、(今まで知られていなかったのが)、地方議員の「提訴」騒ぎなどがあり、その存在が知られてきたのでやり方を変えたんだろう、とか、少しずつ話が出てきたところでした。

突然理事会、突然交付金を5倍!
忙しいから、そのままにしていた「宝くじ」収益金。
突然、21年度、埼玉県「市町村振興協会」は、これまでの2億円を10億円に、
なんと交付額を5倍に増やして通知してきました。
21年度予算書には間に合わなくて、どこの自治体も載せていませんが
交付決定されたあと、補正で載せてくると思われます。

「伏魔殿」と呼んで、年に2回は、「視察詣で」をしましょうと、仲間とプレッシャーをかけていた埼玉県「市町村振興協会」、そろそろお礼参りに参上しましょうか。
でも、県の振興協会は、ただの中間管理。

ドンブリ勘定の「胴元」が、ちょっとドンブリですくって放出してくれた留保金。
いやー、どっちにしても、財政厳しき折、感謝、感謝。
これで、ますますTBSは、シリーズから手を引くでしょうが、いいのです。
結果オーライ。

※追記 昨日あわててもらえそうな金額3000万円? と書きました。
すぐ気がついて、直したツモリが、直ってなかった!!
友人に指摘されて、直ってないのがわかりました。(3月12日朝訂正)
3000万円は、違います。嬉しさのあまり、早とちりです。
すみません。どたばたブログで、お詫びします。

※ 「市町村振興宝くじ」には、年末ジャンボ、グリーンジャンボ、サマージャンボ、ドリームジャンボ、オータムジャンボ があります。
サマージャンボ販売の規模が大きいのですが、この収益を市町村に交付しないで、長い間、利子を取って、市町村に貸し付けていました。
これが問題になり、H13年、サマージャンボの4分の1の規模の、オータムジャンボが開始され、これが現在まで市町村に交付されてきたのです。
膨らみ続けた(財団法人)「全国市町村協会」の財産目録は、まだ相当大きいと思われます。

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